ロイ・ジョーンズ・Jr

　今年、ロンドンで行われているオリンピック。判定など誤審で疑問が多く残る大会となってしまったが、24年前に韓国で行われたソウル五輪でも世界中が疑問視した判定があった。1988年ソウル五輪にアメリカ代表として当時19歳で出場したロイ・ジョーンズ・ジュニアは、ボクシング・ライトミドル級の決勝で不可解な判定により銀メダル、悲劇のヒーローとなった。プロに転向後はスピードを生かしたファイトスタイルと試合中のパフォーマンスで人気者になり、バスケットボールの試合にセミプロとして出場後、同日に世界タイトルに臨んだことは伝説となるほど話題も振りまいてきた。
　マイク・タイソン(米)のあとを受け継ぐかたちでパウンド・フォー・パウンドのトップに90年代中盤から10年近く最強と呼ばれた、いまだ現役の43歳ロイ・ジョーンズ・ジュニアに今までのキャリアや今後のことなどを聞いてみた。