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[試合後会見]2012.8.7

苦労人対決の行方は!!

 6日、後楽園ホールで開催された「DANGAN.57」のメインイベントには、日本スーパーバンタム級王座決定戦がラインナップ。
 日本同級1位"仕事人"大竹秀典(金子)と、日本同級2位"アップル"中嶋孝文(ドリーム)が日本最高峰の座を賭け激突した!!
 両雄はキャリア20戦以上をマークするも、互いにタイトル初挑戦となった"苦労人対決"を制したのは果たして…。
新王者誕生!
 立ち上がり、大竹は中嶋の左フックに右目上をカットするも、プレッシャーを掛け接近戦の展開に持ち込み、左ボディ・左フック・右アッパーで主導権を引き寄せる。中嶋も足を使い右ストレートを浴びせるが、大竹はプレッシャーを強め距離を潰し、左フック・右アッパー・右クロスを浴びせる。終盤、両者は頭を付けての打撃戦となるが、最後まで大竹が手数で上回り、僅差判定2-1(97-94・95-96・97-94)で中嶋を退け、日本スーパーバンタム級タイトルをその腰に巻いた。
再起を誓う中嶋
 判定1-2で惜敗を喫し、王座奪取の夢は叶わなかった中嶋が、控え室で試合を振り返った。「自分のボクシングが出来なかった。もっと足を使い回って戦っていたら、もう少しできたと思う。行きたい場面もあったが手が出なかった…。相手のパンチは硬かったが、倒れるほどではなかった」と悔しさを滲ませると、ドリームジム・三浦会長は「中嶋は狙いすぎてた。色々なジャブを練習していたが、左フックを打ち過ぎて疲れたと思う。2回に大竹選手の右フック3連発をもらってから下を向く悪い癖がでたし、相手の圧力もあった」と愛弟子の敗戦を分析した。
 最後に中島は「今回はこういう結果になったが、タイトルは届かないモノじゃないと感じた。これまで応援してくれた人達のためにも、またチャレンジしたい!!」と再起を誓った。
大竹、判定の瞬間
 プロキャリア22戦目で悲願の日本スーパーバンタム級王座奪取に成功した"仕事人"大竹が、控え室で喜びの会見となった。「中嶋選手とはスパーもしたことがあり、シッカリとためて打ってくるタイプ。僕としては考えていた以上に自分のペースで戦え主導権も握れたし、打ち合いに巻き込めたと思う」と王座決定戦を振り返り、8ヶ月空いた試合間隔に対しては「それは気にならなかった。試合までの間にシッカリと練習できたし、地に足をつけて一発一発を力強く打つことができた」と自信の表情を浮かべた。
新王者・大竹の会見
 1回に負った右目上のカットについて尋ねられ大竹は「立ち上がりで"ヤバイ!!"と思ったが、ここは開き直るしかない…と(笑)。トレーナーにも"そんなに傷は広くない"と言われ落ち着くことができた」とセコンド陣のアドバイスで冷静に戦えたとコメント。
 タイトル初戴冠に成功した大竹は「今日の勝利で、これまでの勝ちが無駄にならないですむ。これからも力の向上をシッカリと成し、王者に相応しい実力を身に付けていきます!!」と"苦労人"はベルトを肩に笑顔を見せた。
次は指名試合
 新たな日本スーパーバンタム級王者として君臨した大竹だが、3ヶ月以内に指名挑戦者を迎え、初防衛戦を戦うことが義務付けられている。"仕事人"の前に立ち塞がる最強挑戦者は果たして…。

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