あきべぇの日本V3戦は!?

　8日、日本・東洋太平洋ウェルター級王者・渡辺あきのり(協栄)の日本王座3度目の防衛戦が8日、挑戦者に日本同級10位・ 山川和風(金子)を迎え横浜文化体育館で行われた。

　試合は序盤から仕掛ける渡部の一方的な展開かと思いきや、中盤からは渡部の剛打に慣れた山川がパンチを見切り反撃。フルスイングの渡部はスタミナを消耗し、山川の細かいパンチを浴びてしまう。しかし6R、渡部が山川をコーナーに追い込むと、ここで一気にラッシュをかける。山川は必死にパンチを返すも、渡部が山川のボディワークを上回る回転力でレフェリーストップを呼び込んだ。
　6R1分42秒、最後はやはり渡部の剛打が爆発し、TKO勝ちで日本V3防衛に成功。これで10年2月の敗戦以来、7連続KO勝利となった。

　敗れた山川は試合後、「悪いパターンにハマっちゃいましたね」と控室に戻り第一声。「KOを狙ってくるのは分かっていたので、パンチを貰わないようにコツコツとダメージを蓄積させる作戦だった。(中盤の打ち合いは)外からくるので内側から攻めた。被弾が少なかったのでボディを打ちにいった。効いてる感じはあったが、自分のパンチが弱かった。下がる癖があって、最後はそこを詰められてしまった」と試合を振り返った。

　一方、日本V3防衛に成功した渡辺は、「勝てたことは良かったが納得はしていない。(試合中)落ち着かないといけないのだが、日本王座防衛ではモチベーションが上がらない。生意気に聞こえるが、世界の強い奴に挑戦していきたい」とコメント。世界のトップ選手が集うWBCワールドカップの話が来ているらしく、「実現するか分からないが挑戦したい!」と意気込んだ。