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[海外ニュース]2012.6.5

モズリーが引退表明

 90年代から2000年代にかけてライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級の3階級で世界王座を獲得した“シュガー"シェーン・モズリー(40歳=米)が4日、自身のツイッターで引退を表明した。
 モズリーは1ヵ月前の5月5日、ラスベガスでサウル・アルバレス(メキシコ)の持つWBC世界スーパーウェルター級王座に挑戦。何度も窮地に陥ったが倒れることを拒み続け、大差の判定で敗れた。その試合直後のリング上では「こんなこと(敗北)が続くようならプロモーション(仕事)に専念しようかな」と冗談とも本気ともとれるコメントを残していた。
 引退に際しモズリーは「年齢を重ねるということがどういうことか、いずれ皆さんも年をとると分かるでしょう」と呟いている。
 引退の引き金になったのがアルバレス戦の敗北であることは想像に難くないが、モズリーにとってショックだったのはアルバレスが自分の長男シェーン・モズリー・ジュニアと同じ21歳だったことだという。ちなみにジュニアはアマチュアボクサーで、父親の指導を受けている。
 モズリーは少年時代にオスカー・デラ・ホーヤに勝つなどアマチュアで活躍後、93年2月にプロ転向。97年にIBF世界ライト級王座を獲得し、8連続KO防衛を果たした。2000年と03年にはデラ・ホーヤに勝ってウェルター級とスーパーウェルター級の王座を獲得。30代後半になって負けが込むようになったが、37歳のときには全盛のアントニオ・マルガリート(メキシコ)を9回TKOで破るなど、ここ一番で強さを発揮した。戦績は56戦46勝(39KO)8敗1分1無効試合。ダウンの経験はあるがKO負けは一度もなかった。
 一時期、デラ・ホーヤ主宰のゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)に所属して旧敵と一緒に仕事をしたが、昨年のマニー・パッキャオ(比)戦を前にGBPを離れた。現在は自身のプロモーション会社を運営しながら息子のコーチなどをしている。

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