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[試合後会見]2012.4.11

打撃戦を制したのは…

 10日、後楽園ホールで開催された「MEGA FIGHT 44」のメインイベントには、チャンピオンカーニバル・日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦がラインナップ。
 王者・三田村拓也(ワールドS)が鬼門・初防衛戦を突破し、日本ミニマム級戦線でその存在感を発揮したのか。それともタイトル初挑戦の中島敏浩(櫛間)が、九州に日本王者の証を奪い去ったのか…。
左:三田村 右:中島
 ゴングと同時に挑戦者・中島は右ストレートで距離を潰し、左右フックを王者・三田村に浴びせ主導権を引き寄せる。三田村はバックステップで距離を作り、右ストレート・左フックで応戦するが、中島は左フックで乱打戦に持ち込む。中盤、王者はジャブで距離を測り、コンパクトな右ストレート・左フックで挑戦者の顔面を跳ね上げる。ここで中島も右ストレート・左ボディで応戦するが、三田村は左フックでリズムを掴む。すると9R、ワンツーの打ち合いとなるが、三田村の右ストレートで中島の膝を揺らす。ここを三田村は逃さず左フックで中島のアゴを貫くと、遂にレフェリーが割って入った。三田村が9回TKOで中島を退け、日本ミニマム級王座初防衛に成功した。
中島と櫛間会長
 乱打戦に持ち込み中盤まで主導権を握り、日本最高峰まであと僅かに迫るも、王者の左フックで涙を呑んだ中島は、ドクターチェック後に控え室で会見を開いた。「チャンピオンは強かった。僕が弱かっただけ。前に出られなかった。気持ちで三田村選手の方が強かった」と試合を振り返ると、櫛間ジム・櫛間会長は「今日のチャンピオンは良くなかったしチャンスはあった。この敗戦が良い経験だと思えば、中島はベルトを巻ける。2人の差はそんなにない。あとは気持ちだけ」と愛弟子を叱咤し、再出発を託した。
三田村、TKOで初防衛!
 一方、序盤に打撃戦の展開に苦戦を強いられるも、的確な右ストレート・左フックでリズムを掴み、終盤9Rに左フックで挑戦者を退け初防衛に成功した三田村は、ベルトを腰に巻き会見となった。「中島選手はパンチもあり、そして押しも強くて僕もムキになって打ち合ってしまった(笑)。途中から中島選手の動きが鈍くなってきて、9ラウンドの左フックは"勝った!!"という感触もあった。今日一番のパンチでした。やっと2度目のKO勝利を奪えた!!」と快心のKO防衛に笑顔を見せた。
 打撃戦の展開になったがと問われ三田村は「右ストレートを中心に打ってくると予想し、左フックを合わせる練習をしてきた。練習の成果が出せて良かった。中島選手は一発にパワーがあった。パンチは見えていたが、まともにもらったら危なかった」と安堵の表情。
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 同じミニマム級で世界王座統一戦が開催されるが、日本王者として今の心境を尋ねられ三田村は「僕にとっても人事ではない。これから日本タイトルの防衛を重ね、早く世界王座に挑戦できる場所まで辿り着きたい。今日は会場に八重樫さんと原選手が来ていたのは知っていたし、恥ずかしい試合はできなかった。原選手を倒し、そして世界を意識したい!!」とタイトルを守ることが世界につながると語り、王者として最強挑戦者・原隆二(大橋)に早くも視線を向けた。
次なる挑戦者は…
 チャンピオンカーニバルのリングで指名挑戦者を打ち破り、三田村拓也は日本ミニマム級王者として確かなる一歩を踏み出した。
 これから始まる防衛ロード、三田村は世界への階段を登ることができるのか!!

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