新王者!職質された…

　28日朝、昨夜の死闘を制しWBC世界スーパーフライ級新チャンピオンとなった佐藤洋太(協栄)は、恒例の翌日会見ため大久保にある協栄ジムに向かう途中、職務質問にあったと苦笑いを浮かべた。10分程度の時間を要した職質に「俺、昨日世界とったんすよー!」とテレながらも話した新王者に警官が一言・・・

　世界チャンピオンとして目覚めた朝、所属ジムのがある大久保で職務質問をされた佐藤は、自身が世界チャンピオンになったことを警官に話すと「はい。佐藤君ね」と身分証を見ながら流され悲しかったと心中を告白。それでも、朝の紙面に大きく取り上げられたのを見て少しずつ実感がわいてきたと微笑んだ。

　昨夜の戦いに関して「スリヤンの左フック効いた。9Rと10Rは本当につらかったが、喝を入れた。それがみちのく魂だと思った。」と災害被害にあった同郷のファンの応援など背負った重みさえもばねにがんばれたという。
　試合内容に関しては「本来のアウトボクシングの良さを引き出すための接近戦が、ただ相手に付き合うだけになった」と反省の弁。
　今後に関しては「誰からの挑戦にも逃げずに戦う。」と王者らしさを見せ「せっかく世界王者になったので外人と戦いたい」と元日本王者ならではの抱負を語った。

　同席した金平会長は「年三回ぐらいのペースで、テーマを持って防衛戦をさせたい。最強対決、話題になる対決、ベルトの統一」とファン心理に配慮の姿勢を見せた。