スリヤン、本気モードでスパー

　今月27日(火)、後楽園ホールで佐藤洋太(協栄)の挑戦を受けるWBC世界スーパーフライ級王者スリヤン・ソールンビンサイ(タイ)の公開練習が、22日に都内の協栄ジムで行われた。
　今回が初来日となったスリヤンは、会見で「時差(タイと約2時間)が少なので困ることはない。日本は女性が美しい」と第一声。減量も問題なく進み、コンディションは万全だとした。

　佐藤の印象については「賢こく、スピードがあり良い選手。僕も頭を使って、ファンに楽しんでもらえる試合がしたい」。さらに佐藤との身長差11cmも問題ないとし、「僕には左右とも一発がある。アウェイでも100%勝つ自信がある!」と意気込んだ。

　スリヤンは、4月4日に清水智信(金子)と統一戦を戦う、テーパリット・ゴーキャットジムとタイで50Rほどのスパーをこなしたと言う。また、苦手なタイプはフルラウンド前に出てくる選手と話し、前回タイ・バンコクで対戦した名城信男(六島)の名前を出した。

　公開練習では昨日、佐藤のスパーを務めた前川龍斗と2Rのスパーリングを行った。
　前半こそディフェンス重視で前川に攻めさせていたスリヤンだが、後半に入ると本気モードに突入。左からのコンビネーションを連発させ、ギャラリーを沸かせた。

　スパー後、佐藤専属の新井トレーナーは「左のコンビは怖い。ただビデオでも見つけたが、接近した時にクセがある。スリヤンには右フックと左ボディが有効。やってきたことに間違いはない」と自信を高めた。

　最後にスリヤンは「佐藤に勝つことが前提だが、名を上げてアメリカでビッグファイトをやりたい」と夢を語った。