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[試合後会見]2012.2.29

ライト級アジア最強は!!

 28日、後楽園ホールで開催された東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦。
 王者"ベイビーフェイス・スナイパー"荒川仁人(八王子中屋)は、前王者"ヒットマン"三垣龍次(M・T)を挑戦者に迎え、初防衛戦のリングに臨んだ。
 果たして「ライト級ウォーズ」の頂点に君臨したのは…。
死闘が終り…
 序盤、挑戦者・三垣はスイッチし、王者・荒川と同じサウスポースタイルで構え、かく乱作戦に出る。しかし王者は冷静に左アッパーで顔面を捕らえ、4回終了時、判定1-0(38-38・38-38・39-38)で荒川がリード。中盤、三垣はスイッチを繰り返すが、荒川は冷静に左ストレートを浴びせ、ワンツー連打・右フックでポイントアウト。8回終了時、荒川が判定3-0(78-75・78-74・77-75)でリードを広げる。終盤10回、王者の左ストレートの打ち終わりに合わせ、挑戦者はカウンターの右ストレートで荒川の膝を揺らせるが反撃もここまで。荒川が的確な左ストレート・右フックを打ち込み、判定3-0(116-112・117-112・118-111)で三垣を退け、東洋太平洋ライト級王座初防衛に成功した。
試合後、三垣の会見
 ドクターチェック後、挑戦者・三垣龍次は控室で会見を開いた。「序盤は良かったが、ずっとスイッチしサウスポーで戦ってしまった。途中で"ババッ"とまとめる部分がなかった。10ラウンドの一発で終わってしまった」と試合を振り返り、王者・荒川の印象を求められ「巧いとしか言いようがない。詰めるところで出れない自分が未熟。ただ、ポイントほど実力差は感じなかった」とコメント。
 今後について三垣は「KOではなく、判定負けなんで…。次は頑張ります。良い経験になった。イチから出直しです」と早くも再出発を誓った。
拡大写真
 ライバル対決を制し、タイトル初防衛に成功した王者・荒川仁人は笑顔で記者団の質問に答えた。まず今回は試合内容を覚えているかと尋ねられ「今日の試合は覚えています(笑)。10ラウンドは逆サイドを取られ、右ストレートをもらってしまった。ワンツーの返しを狙われた。スイッチは僕のリズムを崩す作戦だったと思う」と試合を振り返った。
荒川の試合後会見
 三垣との対戦について荒川は「怖さより、嬉しさが上回った。試合前に眠れないということもなかったし、初心に戻れる戦いができた。三垣選手と戦えて本当に良かった。ダメージ以上に楽しかった!!」と最強挑戦者を退けた充実感か、王者は笑顔を見せた。
 今後の方向性に質問が及ぶと荒川は「アジアでまだ戦う選手はいると思うが、次のステップを掴まない手はない。世界を目指す上で"チームの力"は必要。最強を信じて頑張ってきた。それが僕のモチベーションです」と世界挑戦を視野に入れたいとコメント。
次は世界か…
 ライト級アジア最強を証明した荒川仁人は、世界を肌で感じるためアメリカ武者修行を計画していると明かした。
 果たして"ベイビーフェイス・スナイパー"は、アジアから世界に打って出るヒントを武者修行で掴むことができるのか…。

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