[試合後会見]2026.6.22
公開採点優勢から一変! 後楽園ホールを揺らした日本王座戦

日本スーパーミドル級王座決定戦、同級1位の草村龍弥(27=一力)対同級2位の京原和輝(29=博多協栄)が22日、後楽園ホールで開催された「ファイティングビー.40」のメインイベントで行われた。
試合は序盤から主導権争いが激化。公開採点ではリードする選手がいた一方で、終盤まで何が起こるか分からない緊迫した展開に。日本スーパーミドル級の新たな歴史を刻む一戦は、鮮烈な結末を迎えた。
サウスポー草村が、ロングレンジから左アッパー、左カウンターを好打し、先手を奪うことに成功。なかなか距離を詰めることができない京原だが、左フックで反撃。3回、頭がぶつかり草村が倒れる。足元がふらついた草村を見て、レフェリーは1分間の休憩を与えた。その後も距離が噛み合わず再三、頭がぶつかる展開に。前半終了時の公開採点は、48-47×1、49-46×2で草村がリード。6回、京原は左右フックで攻め立てると、右ストレートで起死回生のダウンを奪取。草村に10カウントを聞かせた。
逆転KOで新王者となった京原は「チャンピオンになった実感はまだ湧かない。草村選手をどう攻略するかだけを考えていた。距離が遠くて上手いなと思った。雑になって頭が当たってしまったが、挑戦者らしく前に出た。最後に決めた右ストレートは綺麗に当たった。あれは僕の必殺パンチです」と胸を張った。
「右ストレートは必殺パンチ」
続けて「浦幸治トレーナー(写真右から2人目)とサウスポー対策をしてバッチリハマった。そして、ここまで支えてくれた粂田会長に感謝している。最高の一日になった」と笑顔を見せた。
博多協栄ジムにとっては、創設31年目で男子初の王者誕生。粂田将彦会長(写真右)は「2017年に先代から引き継いで、ここまで新人王も出ていなかったが、チャンピオンになってくれて本当に嬉しい。初防衛戦をできれば福岡でやりたい」と喜びを語った。
保育士として働きながら競技を続ける京原は「明後日から仕事です!」と笑顔を見せた。
一方、公開採点では優位に立ちながら敗れた草村は「頭がぶつかってしまい、3ラウンドからの記憶がない。右目が見えなくなったが、突かれないように弱みを見せないことを意識した。(偶然のバッティングで)カットは予想していたが、効いてしまうのは想定していなかった。ただ、スポーツじゃなくて勝負なので。大事な試合でこういう負け方か…」と振り返った。
会場で観戦した同級1位の野中悠樹(48=真正)は「公開採点で草村君が勝っていたが、諦めずに戦ってハートが強い選手だった。京原選手とのタイトルマッチが決まれば、ハートとフィジカルで負けないように仕上げる」と次戦を見据えた。
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