[快挙]2025.12.7
藤岡奈穂子さんが日本女子初の殿堂入りへ! 歴史を変えた5階級制覇の軌跡

米国ニューヨーク州カナストータに拠点を置く「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」は4日、2026年の殿堂入りメンバーを発表。
女子モダーン部門では、世界5階級制覇を成し遂げた藤岡奈穂子さんが殿堂入りを果たした。日本の女子ボクサーとしては初の偉業で、ミニマム級からバンタム級まで階級を跨いで世界王座を掴んだキャリアが、世界的評価を得た格好だ。
日本人としての殿堂入りは、ファイティング原田氏、ジョー小泉氏、本田明彦氏、大場政夫氏(故人)、具志堅用高氏に続くもの。藤岡さんは女子として国内史上初の名誉を手にする。
一方で男子モダーン部門には、ゲンナジー・ゴロフキン氏(元世界ミドル級3団体統一)、ナイジェル・ベン氏(元2階級制覇王者)、アントニオ・ターバー氏(元ライトヘビー級世界王者)の3名が選出されている。授賞式は来年6月14日、殿堂所在地であるカナストータで開催される。
藤岡さんは今回の知らせを受けた瞬間について、思わず苦笑いを交えてこう語る。「知らない番号から電話があり、完全に詐欺電話だと疑って無視していました。するとメールが届いて、電話したいと書いてあった。よく見たら以前にも連絡のあった番号で『あっ、これか』と。折り返す準備をしていたら、向こうからまたかかってきちゃって(笑)。創立者の方からでした」。
英語でのやりとりに不安が残ったため、米国在住のボクシングライター宮田有理子さんを交え、3者で会話。その場で正式な殿堂入りを告げられたという。
引退から3年後に殿堂入り
「宮田さんに『引退から5年後に可能性があるから準備を』と言われていたものの、話半分のように受け止めていました。まさか3年で現実になるとは、想像もしていませんでした」と振り返った。
レジェンドたちが世界中から集う4日間の式典に参加できるとあり、「めったに行けるものではないので、今から楽しみ」と笑顔を見せた。
さらに藤岡さんは、国際女子ボクシング殿堂入りも同時に決定。元女子世界2階級制覇王者の小関桃さんとともに名を連ねた。(日本人選手初)
授賞式は来年10月、米国ラスベガスで開催される予定だ。
女子ボクシングが十分な評価を受けてこなかった時代から、最前線を走り続けた藤岡さん。その歩みは未来の選手たちへ確かな道を示した。「世界で認めてもらえたと感じています。見てくれていた人がいたことがうれしい」。
今回の殿堂入りは、藤岡奈穂子という先駆者が残した功績が、国境を越えて刻まれた証。日本女子ボクシング史を塗り替え続けたパイオニアの足跡は、これからも語り継がれていく。
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