[世界戦発表会見]2025.6.11
比嘉大吾! 3度目の正直で世界王座奪還へ!
世界2階級制覇を目指す元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(29=志成)が11日、東京ドームホテルで記者会見を開き、世界戦に向けた意気込みを語った。
比嘉は、7月30日(水)、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.3」で、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者のアントニオ・バルガス(28=米)に挑戦する。
今年2月、WBA王者の堤聖也(29=角海老宝石)に挑戦した比嘉は、ダウン応酬の大激戦を繰り広げたが、引き分けでベルト獲得はならず。その後、堤が目の手術を受けた影響で、しばらく試合ができないことからWBAは堤を休養王者とし、暫定王者だったバルガスを正規王者に昇格させた。
昨年9月の武居由樹(28=大橋)、今年2月の堤聖也戦に続き3試合連続での世界挑戦は異例だ。比嘉は、「3度も世界戦をやっていいのかなと思った。試合を決めてくれた関係者に感謝したい」と話すと、「前回の試合、勝ったら次につながり、負けたらここで終わりという状況の中、引き分けた。『もう一度チャンスが来るのではないかと思っていた』。(世界戦の)オファーがあり、すぐにトレーニングを再開した」と語った。
現在、千葉県土気市で走り込み合宿中で、記者会見を終えると再び現地に戻る。
デビューから二人三脚で歩んでいる野木丈司トレーナーは、「堤戦後は、あえて自分から続けようとは言わなかったが、世界戦の話が来る前、本人からやりますと言ってきた。その気構えがすべて。前々回、前回に比べても今回が一番良い状態。本来の力を存分に発揮できる」と、王座返り咲きに太鼓判を押した。
バルガスは、昨年12月に米国オーランドで行われた暫定王座決定戦で10回TKO勝ちし、暫定王者となった。バルガスの印象を聞かれた比嘉は、「倒れることもあるが、最後には勝っている。自分に似たタイプ」と言うと、「ハイリスク・ハイリターンの戦いになる。盛り上げて最終的には勝つ」と、代名詞であるKO決着でベルトを獲るつもりだ。
ここを勝てば、過去2度引き分けている堤と3度目の対決も見えてくる。「勝ったら自然とそうなる流れになるが、まずは勝つこと」と、目の前の試合に全力集中する。
堤と食事に行った際、「3回目(の対戦)はもういいよなと話したが、休養王者になったので少し休んでおきなさい。自分が勝ったら(堤と)戦うことになるので、その時は勝ちにいく。だから、今回ばかりは相手を応援してくれと言ったが、堤は自分のことを応援すると言っていたので、いい奴だと思った」と、2人の深い関係を伝えるエピソードを明かした。
比嘉は、「3度目の正直という言葉があるが、2度あることは3度あるともいう。次戦は、どちらに流れるのか。3度目の正直を証明するためも、必ず勝つ」と7年3ヶ月ぶりの王座返り咲きに気持ちを高めた。
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