モンティエル生き残れるか!

○ビクトル・テラサス(メキシコ)
　12回判定(3-0)
●フェルナンド・モンティエル(メキシコ)

　フライ級上がりの小柄なモンティエルと、長いことフェザー級で戦ってきたテラサス。体格面で劣るモンティエルは初回から後手に回ることになった。得意のカウンター・アタックを狙うものの思ったような試合運びができず、劣勢状態が続いた。5回、テラサスの右でモンティエルがダウン。明白なダメージが感じられる深刻な状況となったが、辛うじてゴングに救われる。8回ごろには両目の腫れと出血に悩まされ、モンティエルにとって戦況はいよいよ厳しくなっていった。最終12回、逆転を狙って反撃に出たモンティエルだったが、目的を果たせないまま試合終了のゴングを聞いた。
　モンティエルの地元ということか影響したのか、一方的な試合にもかかわらず採点は115対112、115対113、114対113と小差だったが、いずれもテラサスを支持。
　WBA1位の座をキープするととともにWBCシルバー王座を手に入れた殊勲者テラサスは28歳。35戦32勝(18KO)2敗1分にレコードを伸ばすとともに、スーパーバンタム級トップ戦線に割り込んできた。痛い星を落とした32歳のモンティエルは、2月のノニト・ドネア(比)戦に続く今年2度目の敗北。WBC3位に名を連ねていたが、再停止を強いられた。52戦46勝(36KO)4敗2分。