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[試合後談話]2023.3.30

日本女子タイトル戦が熱い!

 日本アトム級1位の狩野ほのか(28=世田谷オークラ)と同級2位のモンブランみき(30=一力)が30日、後楽園ホールで開催された「Victoriva vol.11」で空位の王座を争った。

 再起戦でタイトルマッチのチャンスを掴んだ2人は、序盤から激しく打ち合った。
狩野ほのか(世田谷オークラ)が新王者!
 初回から激しいパンチの応酬を繰り広げたが、狩野が右ストレートを軸に有効打で上回り、新チャンピオンに輝いた。

 念願の日本王座を手にした狩野は「今回の試合に向けて、出稽古でたくさんの選手とスパーリングをしてきた。(モンブラン選手は)手数とパワーがすごかったが、倒したかった。勝つことだけを考えてきたので、勝てて良かった」と満面の笑みを浮かべた。今後の目標を聞かれた狩野は「まずは防衛。そしてもっと上にいきたい」と飛躍を誓った。
「相手は馬力があった」
 一方のモンブランは「相手は思ったより馬力と回転力があり、接近戦で打ち返せなかった。ジャブを使い中間距離で試合を進めたかった。今後のことは一度休んで考えたい」と話すと、目頭を押さえた。
日本女子フライ級王座戦はドロー
 第2試合では、日本女子フライ級王座決定戦、同級1位の佐山万里菜(35=ワタナベ)対同級2位の前田宝樹(19=姫路木下)が行われた。

 序盤は、前田がスピードを活かした攻撃で先手を奪うことに成功。中盤は一進一退の攻防で、ラスト2ラウンドは佐山がワンツーを好打し挽回した。ジャッジ3者ともに57-57で、王座は空位のままとなった。
「再戦したい」佐山万里菜
 控室に戻ってきた佐山は「悔しいの一言。一発で仕留め切れたが、そのパフォーマンスを出せなかった自分の弱さ。距離を作り、空間を支配することを意識し、パンチの打ち方などを見直してこの試合に挑んだ。前田選手は好戦的で、思い切りがよくプレスが強かった。再戦したら倒す自信はある。彼女もレベルアップしてくるだろうから、自分はそれ以上に仕上げていく」と完全決着を望んだ。
「バッティングで視界がボヤけた」前田宝樹
 一方、3回に頭がぶつかり、左目を腫らした前田は「自分の中でも微妙な内容だった。前半の感触は良かったが、3ラウンドのバッティングから視界がボヤけはじめ、それ以降はポイントを取られたと思った」と話すと、「相手のペースに合わせず、自分のボクシングを意識したが、今までで1番強い相手だった。再戦があれば、次は最初から最後まで自分のボクシングで試合を進めたい」とリマッチに前向きだった。

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