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[前日計量]2023.2.15

井上浩樹の進化に期待!

 元日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の井上浩樹(30=大橋)が15日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。

 井上は、明日(16日)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル97」スーパーライト級8回戦で、タイ国ライト級2位のパコーン・アイエムヨッド(タイ)を相手に、約2年7ヶ月ぶりの復帰戦に臨む。
「これまでで一番練習をした」
 「久しぶりの減量だったので、慎重に落とした」と話した井上は、スーパーライト級リミットちょうどの63.5sでクリアした。囲み取材に応じると「怪我の心配をすることなく、練習することができた。これまでで一番練習した」と充実感を口にした。
「もう一度戦う姿を見せたい」
 左拳など長年、怪我に悩まされてきた井上は、2020年7月に永田大士(三迫)に敗れると引退を表明。ジムから足が遠ざかった。しかし、「引退後に出会った人たちから『現役時代に試合が見たかった』と言ってもらったり、家族からも『もう一度戦う姿を見せてほしい』と。尚弥さんの米国での試合に帯同して、刺激をもらったのも、きっかけの一つ」と昨年2月にカムバックを決意した。

 復帰後は「足の筋力が落ちていて、パンチを打った時に下半身がブレていた」とブランクの影響を感じたようだが、八重樫東トレーナーがメニューを考案する、フィジカルトレーニングで改善された。
「目指すのは世界」
 さらに「怪我をしそうになっても、ケアやサポートしてくれる人が増えて(怪我を)気にせずに練習できるようになった」。引退後、SNSを通じて怪我に悩んでいたことを公表すると、サポートをしたいという人と知り合うことができたという。

 井上は「復帰したからには、世界チャンピオンを目指す。明日は変わったところを見せたい」と言葉に力を込めた。
初来日のアイエムヨッド(タイ)
 拳を交えるアイエムヨッドは、300gアンダーの63.2sで計量を終えた。

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