激闘! 世界ライトヘビー級3冠戦

　英国の首都ロンドンのOVOアリーナで28日(日本時間29日)、WBC・IBF・WBO 3団体ライトヘビー級王座統一戦が行われ、3冠王者アーサー・ベテルビエフ(38=露)が、WBO同級1位、WBC・IBF3位の挑戦者アンソニー・ヤード(31=英)を相手に、激しい打撃戦を繰り広げた。

　試合の序盤は、スピードで上回るヤードが、真っ直ぐパンチを伸ばしてヒットするのに対して、グイグイとプレッシャーをかけたベテルビエフの圧力が勝り、打ち合いになった3回に、チャンピオンが右強打を打ち込んだ。

　5回にはヤードが右ストレートでグラつかせたが、ラウンド終盤にはベテルビエフがアッパーとボディで反撃に出た。6回には両選手ともカット。

　試合が動いたのは8回、ベテルビエフのオーバーハンドライトが決まると、ヤードがこの試合初のダウン。立ち上がって再開されたところで、ヤード陣営が棄権を申し出て、試合は終了。ベテルビエフが8回2分01秒TKO勝利し、IBF7度目、WBC4度目、WBO初の王座防衛に成功した。

　次戦に関して、もう一人のライトヘビー級王者、WBOのデミトリー・ビボル(32=ロシア)と、ターゲットを伝えたベテルビエフは、19戦19勝(19KO)とパーフェクトレコードを更新。大善戦するも敗れたヤードは、26戦23勝(22KO)3敗とした。