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[公開練習]2022.12.16

銀次朗が亀田興毅ファウンダーとのスパーを拒否!

 IBFミニマム級王者のダニエル・バラダレス(28=メキシコ)に挑戦する重岡銀次朗(23=ワタナベ)が16日、都内のワタナベジムで練習を公開した。年明けの1月6日、自身初の世界挑戦を迎える、期待の新鋭に注目が集まっている。

 この日の公開練習前には、銀次朗の世界挑戦が行われる「3150 FIGHT Vol.4」を主催する亀田興毅ファウンダーとの公開スパーが実施されると伝えられていたが、SNS上で、銀次朗が不快感を示し、これを否定。やや緊張感が漂う五反田駅前のワタナベジムに、報道陣が集まった。

 13時過ぎに始まった公開練習前の会見で、亀田ファウンダーから、改めてスパーリングの申し出があったが、銀次朗は「練習がしたいんで。試合が終わってからにしましょう」と丁寧に断りを入れた。これには、興毅ファウンダーも苦笑い。説得にも応じない頑なな銀次朗を横目に、自身の経験を引き合いに、初めての世界戦の前は、ピリつくことを示唆し、安易に「スパーリングをしたい」などとお願いすることさえ不謹慎とした。

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今まで一度も負けたことがない男。
 会見の席で、亀田ファウンダーから「プロ無敗で世界挑戦はあるが、U-15もアマチュア時代もプロ入り後も負け無し。生涯無敗男。こんなことは、史上初かもしれない。多くの人たちに知ってもらいたい」と紹介された銀次朗は、「過去のこと。これから先、これまで戦ったことのないような強い選手と戦うので、努力したい、相手は強いんだろうと思うけど、負けるような相手ではない」とクールな一面を見せ、「デカい目標はあるが、まずは、勝ち続けて、将来的には、13回防衛を塗り替えること。目の前の一戦一戦を勝つことが大事」と、新春最初の国内世界戦に集中した。
リミットまで5キロ
 この日のスパーリングは、予定通り同門で、バンタム級A級ボクサーの吉田京太郎(25)を相手に2ラウンドを公開し、撮影をストップしてからも3ラウンド続けた。

 筋肉もついてきたことで、「スタートは重かったが、今はいつも通り。リミットまで5キロ。打ち終わりを意識すること、足を使ってサイドステップ使いたい。外側からではなく、内側からのボクシング」と、今の課題を挙げて、最終調整に入る。

亀田興毅が認めた破壊力
 パワフルで、スピードに乗った左ボディとストレートなどのコンビネーションを披露した銀次朗。チャンピオンのダニエルに関して質問が出ると、「スタミナがある印象」としつつも、「12ラウンドやるつもりはないが、やれる」と試合の流れを見て、チャンピオンの戦い方に臨機応変に対応するとした。
試合が決まるとやりたいことが見つかる!
 主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)統一を果たした井上尚弥(29=大橋)の試合に関する質問が飛ぶと「強すぎて参考にならない」と、モンスターに脱帽。それでも、「試合が決まると、やりたいことが見つかる」と、自身の探究心に火をつけた。
元世界王者の木村悠氏もパワーに着目
 元世界ライトフライ級チャンピオンの木村悠氏は「ミニマム級だと問題ないですね。パワーもスピードもありますね」と、最軽量級のライジングスターを称えた。

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