井上尚弥vsバトラー! どっちが何ラウンドで倒す!?

 バンタム級4団体統一戦、井上尚弥(29=大橋)対ポール・バトラー(33=英)まで、残り5日となった。井上には、日本人初の4団体統一王者の期待がかかる。KO決着濃厚な一戦。どちらが何ラウンドで倒すか? 東西の名トレーナーに予想してもらった。

　「ズバリ! 何ラウンドで倒すか?」。勝ち予想でポイ活!BOOKIESの参考に!

■石原雄太トレーナー(角海老宝石ジム)
「井上選手の1RKOで終わると予想します。(バトラーは)頭の位置がよく動き、ガードが高いですが、打たれ弱く、インサイドのパンチをもらいやすい。リズムも同じため、1分もあれば動きに慣れて、左ボディやインサイドの左フックなどを合わせて、3分以内には終わらせるのでないかと思います。お互いの出方次第ですが、良くも悪くも打ち合いになると、バトラーは好戦的な選手のため、距離が詰まった時点で、試合の終わりは近いと思います。井上選手にとって、相性が良い相手のように感じます。これをクリアして、さらなる上のステージへ行く姿を見たいです」

■加藤健太トレーナー(三迫ジム)
「どうしようかな? 困りますね(苦笑)。自分は、井上選手が7ラウンドで倒すのを予想します。前半で倒す可能性も大いにありますが、(バトラーは)ガードの位置も高くて、機動力がある。がんばって7ラウンドくらいかなと。雑誌で読んだのですが、バトラーは『序盤で彼にリスペクトさせないといけない。一筋縄ではいかないと思わせることが大事』と書いてあって。その考えはすごく良いと思っています。ただ、それができるのかなと思います。井上君の『いけるな』と思った時の爆発力は半端じゃないですから。機動力が落ちたところに井上君が左ボディで効かせるか、ワンツージャブで入って左フックで倒すイメージですね」

■武市晃輔チーフトレーナー(六島ジム)
「井上選手の4ラウンドKO勝ち。バトラーが6回まで持つとは思えない。バトラーが足を使いながら、テンポの良い出入りのボクシングをしてくるのに対し、井上選手は、プレスをかけながら追いかける展開。1ラウンド後半から距離を掴んで、2ラウンドから完全にペースを握り、ボディを効かせて、4ラウンドで仕留める。バトラーは決して悪い選手ではないが、バンタム級で並のチャンピオンでは話にならない。アッサリ倒してしまうと思う。ファーストコンタクトが当たれば、初回KOもある。しかし、バトラー選手は、ドネアみたいにグイグイ来るタイプではない。初回からお互いのベストパンチが当たる距離にならないのではないかと。3ラウンドで効かせて、4ラウンドでとどめを刺すと思います」

■内田洋二トレーナー(協栄ボクシングジム)
「バトラーの試合は、ロドリゲス(エマヌエル・ロドリゲス)戦とサルタン(ジョナス・サルタン)戦しか見ていないのですが、バトラーは何もできないかなと思います。これといって飛び抜けた力があるわけではないし、きれいにまとまっているのですが、円が小さいかな。戦力チャートにすると、井上選手がほぼ10だとしたら、バトラーはほぼ7みたいな差があります。井上選手は、最初の1分は動きを見ると思うが、特に怖いパンチもないので、1ラウンドも見ないと思う。ロドリゲス戦みたいに好戦的に攻めると、すぐに試合が終わると思う。バトラーはサイドの動きを入れつつ、様子を見るのかな。しかし、どのように来ても、井上選手の圧倒しか思いつかない。バトラーもプライドがあるので、初回は頑張ると思うが、井上選手の2ラウンドKO勝ちを予想します」

■山田武士代表(JB SPORTS)
「井上君の2ラウンドKO勝ちを予想します。バトラーは、危ない距離を嫌って下がると思う。尚弥君は、いつものように制圧しにいく。バトラーは、体は振ったりしているが防御勘がない選手なので、まったくジャブを避けられないのではないか。尚弥君がどんどんプレッシャーをかけて、ガードの上からでもバシバシ叩いていくだろうし、それで効かせて終わらせる可能性もある。2ラウンドにはやりたい放題になると思う。尚弥君は、相手なんてどうでも良くて、4団体を獲りに行く。とんでもなく怖い井上尚弥が見られるのではないか。3人のチャンピオン全員にKOで勝つという付加価値もありますしね。最後のバンタム級での試合で、良い意味で楽しみそう。ワンツーで効かせて、左ボディか左フックで仕留めると思う」