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[試合後会見]2022.12.4

ベルトを懸けて大熱戦!

 日本ライトフライ級王座決定戦、同級1位の冨田大樹(24=ミツキ)対同級2位の芝力人(27=真正)が4日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催された「REAL SPIRITS VOL.84× ミツキ杯SURVIVEvol.23」のメインイベントで行われた。

 元WBOアジアパシフィック王者の冨田と、2度目の日本タイトル挑戦の芝が、真っ向からぶつかり合った!
王座は空位のまま
 お互いに何としてもベルトを獲りたい一戦は、決着がつかなかった。序盤は、芝が左フックを繰り出せば、冨田はジャブを突いて応戦。し烈なペース争いが続いた。4回、芝は右ストレートで冨田の膝を揺らして、ジャッジに攻勢をアピール。前半終了時の公開採点は、48-47×1(冨田)、48-47×2(芝)と割れたが、芝がわずかにリードした。中盤、冨田はプレスをかけて、ジャブから左ボディを突き刺し、積極的な攻撃を展開。最終10回、芝はカウンターの左フックを決めて、攻勢をかけた。ジャッジ1者は芝を支持したが、残り2者は引き分けとした。
「エンジンをかけるのが遅かった」
 「(採点を聞いて)引き分けか…と思った」。後半追い上げを見せた冨田だが、勝ち切れず悔しい表情を浮かべた。「(途中採点を聞いて)焦りはなかったが、もっと明確にポイントを取らないといけないと思った」。「5ラウンド以降は、パンチをもらいながらでも当てにいった。エンジンをかけるのが遅かった…」と序盤戦の攻防を悔やんだ。「もう一度できるのであれば、再戦したい」と再戦を希望した。
「作戦を実行することができなかった」
 一方の芝も、悔しさをにじませた。「相手のジャブは想定内だったが、自分が作戦を実行することができなかった。相手も強かったが、自分のレベルの低さにがっかりしている。情けない」とまるで敗者のように肩を落とした。

 コンビを組む橋本和樹トレーナーは「良くも悪くも気が強くて、ムキになりすぎてしまった」と語った。

再戦での王座決定戦が濃厚

 日本ボクシングコミッションによると、王座決定戦での引き分けで、再戦が濃厚だとした。
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