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[前日計量]2022.12.2

師走のフェザー級王座戦!

 日本&WBOアジアパシフィックフェザー級タイトルマッチの前日計量が2日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、2冠王者の阿部麗也(29=KG大和)とWBO-AP1位、日本2位の前田稔輝(26=グリーンツダ)が会場に姿を現した。

 試合は、明日(3日)、後楽園ホールで開催される「第619回ダイナミックグローブ&大和魂」のメインイベントで行われる。

 決定力の高い左ストレートを武器にする、サウスポー対決に注目が集まっている。
「初防衛の重圧はない」
 これが初防衛戦の阿部は、フェザー級リミットを100g下回る57.0kgでクリアした。「怪我もなく、スパーリングも多くできたし、完璧に仕上がった」と仕上がりの良さを強調した。この試合に向けて、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹(26=大橋)、OPBF東洋太平洋ス―パーフェザー級王者の力石政法(28=緑)、日本フェザー級11位の石井龍誠(26=金子)といった、サウスポー選手とのスパーリングを重ねてきた。
「倒して勝つ」
 横に並んだ前田を見て「オーラは感じなかった」と言うと、「周りの評価が高くて『前田なら何かしてくれそうだ』という声も聞くが、何も起こらない」と自信たっぷりだった。

 「キャリアと対応力の差を見せる。『チャンピオンは、そんなに甘くはないぞ』と。勝って良い正月を迎えたい。ここは倒すしかないでしょう」とKO宣言した。
「来るべくしてきたチャンス」
 一方、タイトル初挑戦の前田も、100gアンダーの57.0sで計量を終えた。「独特なリズムとステップがあり、そこから打ち込む左が強い」とチャンピオンの印象を語ると、「持っている武器は同じなので、どっちがタイミングを掴めるか」と、左ストレートをキーポイントに挙げた。
「勝って今年を締めくくる」
 前田は、日本拳法10冠を経てボクシングに転向。同じ日本拳法出身で、元IBF世界ス-パーフェザー級王者の尾川堅一(34=帝拳)が、2015年12月に日本タイトルを獲得した試合を見て、ボクシング転向を決意した。尾川とは交流があり、明日の試合も観戦に来るという。

 「判定まで行くつもりで戦う。どこかで苦しい展開も来ると思うが、覚悟も準備もしてきた。明日、リング上で証明する」とベルト奪取を誓った。
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