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[試合後談話]2022.11.29

協会主催で叩き上げボクサーを育成!

 東日本ボクシング協会主催のオール4回戦興行が29日、後楽園ホールで開催され、8試合で熱戦が繰り広げられた。C級ボクサーの試合機会を増やすことを目的とした、ワンマッチ興行だ。

 第5試合ミドル級4回戦では、宮崎晃一(27=アキバ)と山田健太郎(33=高崎)によるデビュー戦同士の一戦が行われた。
宮崎晃一(アキバ)がKO勝ち!
 開始早々、サウスポー山田の右フックを浴びた宮崎だが、臆することなく前に出てワンツーを好打。しかし、相手の左ストレートを浴びて、右目下を腫らした。2回、激しく打ち合う中、宮崎が右ストレートでダウンをゲット。3回、お互いフラフラになりながらもパンチを繰り出す中、宮崎の右ストレートが火を噴き、2度目のダウンを演出。再開後、パンチをまとめて、レフェリーストップに持ち込んだ。
「気持ちで勝った」
 派手なKO勝ちでデビュー戦を飾った宮崎は「試合が始まってすぐにパンチを浴びて、そこからあまり覚えていないが『ここから倒れてたまるか』と気持ちだけで戦った」と振り返ると、「刺激的で楽しかった。こんなに試合が面白いとは思わなかった。最高ですね!」と満面の笑みを浮かべた。
アキバボクシング&フィットネス
 大学卒業後、就職のため上京。「ダイエット目的で、彼女と始めた」と、2年前にアキバボクシング&フィットネスに入門した。最初は、週1〜2回ペースで練習していたが、「たまにスパーリングをしたら動きが良くて、そこで会長に勧められて」と、1年前にプロボクサーを目指すようになり、毎日練習に来るようになった。

 知人やジムの会員を含めて、100名サポーターが宮崎の勝利を後押しした。宮崎は「来年の新人王を目指す」と拳を握りしめた。
テクニックが光った
右:川本響生(吉祥寺鉄拳8)
 全試合終了後、囲み取材に応じた小林昭司東日本ボクシング協会長は「思っていた以上にバッティングが少なくて、技術レベルが上がっている。20年前とは指導そのものが変わっているのだと思った。日本のボクシングが変わってきている」。

バッティングが少なかった:小林昭司協会長

 「生え抜きのプロボクサーが増えていかないと、ボクシング界は盛り上がっていかない」と総括した。
小林昭司協会長
 「このような興行があれば、興行を組まないジムでも出場機会が増える。キャリアを積むことは、プロボクサーにとって大事なこと。これから年に何回かしていきたい。アマチュア経験なしのB級(6回戦)ボクサーの大会や、叩き上げとアマチュア経験のある対抗戦のような形など、いろいろとやっていきたい」と熱く語った。

6回戦ボクサーの大会も考えている

 小林会長自身も、アマチュア経験なしでプロボクサーとなり、世界王者まで上り詰めた。協会長就任時に掲げた4つの公約の一つである「4回戦、6回戦の充実による底辺の拡大」を今後も推し進めていく。

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