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[プロテスト]2022.11.29

元Jリーガー・山口聖矢がプロテスト

 サッカーJリーグ元選手の山口聖矢(29=大橋)が29日、後楽園ホールでプロテストに臨んだ。バンタム級3団体統一王者の井上尚弥(大橋)の幼なじみで、サッカー選手を引退後、井上に勧められてプロボクサーへの道を志した。
2ラウンドのスパーリング
 サウスポー選手との2ラウンドのスパーリングでは、左右に動きながら、右ボディストレートをヒット。相手の返しの左ストレートを距離で外した。ワンツーを軸に積極性をアピールした。

 テスト終了後、囲み取材に応じた山口は「相手がサウスポーだったが、もう少しできたと思う。スタミナはまだ残っていたので、もっと前に出たかった」と振り返った。
「来年の新人王を目指す」
 幼稚園年長からサッカーを始めて、サウルコス福井(北信越リーグ1部)、SC相模原(J3)で活躍。2018年に退団後は、実家の自動車整備会社で勤務している。ワールドカップ日本代表の前田大然(25)は、山梨学院大学付属高校の後輩で、同じく日本代表の伊東純也(29)とは対戦経験があるという。

 サッカーを引退後、「刺激が欲しかった。ボクシングは以前から興味があった」。今年の正月に井上から「ボクシングをやってみないか」と勧められて、真吾トレーナーに相談。今年1月に大橋ジムに入門した。

井上尚弥に勧められてプロボクサーへ

 会見に同席した大橋秀行会長は「1月に入門して、2〜3ヶ月後に見たが成長がすごい。経験なしで入門して、プロテストまでたどり着いた期間は、うちのジムでは最短ではないか。これからさらに伸びてくる」と期待を寄せた。

 井上家とは毎日ロードワークをし、尚弥からはアドバイスをもらっているという。今回のプロテストは70sで受けたが、ライト級(61.2s)を主戦場にしていく予定。山口は「来年の全日本新人王を目指す」と目標を掲げた。合否は明日の昼に発表される。
12月13日、有明アリーナ
 井上の4団体統一戦まで、残り18日となった。大橋会長によると昨日、尚弥は弟の拓真(26)と、6ラウンドのマスボクシングを行ったという。

 「減量も順調に進んでいて、コンディションも万全そのもの。試合が来るのが楽しみだね」と今回も絶好調なようだ。収容人数15000人の有明アリーナはチケットが完売。

 世界4団体統一王者誕生の瞬間まであとわずかだ。

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