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[電話取材]2022.10.26

ベテラン出田裕一がベルトを掴みにいく!

 日本スーパーウェルター級6位の出田裕一(いでた・ゆういち/38=三迫)は、11月8日(火)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル94」のメインイベントで、王者の川崎真琴(38=RK蒲田)に挑戦する。

 インターハイ準優勝の実績を残し、2005年4月に世界王者を多数輩出した名門ヨネクラジム(現在は閉鎖)からプロデビュー。順調にキャリアを重ねたが、2011年8月の試合で敗れると、引き分けを挟んで12連敗と長いトンネルに入った。

 しかし、2020年12月に元日本王者の矢田良太(グリーンツダ→引退)を撃破し、ランキング返り咲きを果たした。前戦は、初回KO負けを喫したが、再起戦でベルト獲得のチャンスを掴んだ。
キャリア18年目で初の王座挑戦
 「えっ? タイトルマッチ? 何で俺が?」。最初に話を聞いた時、出田は半信半疑だったという。しかし、千載一遇のチャンスに「ジムから話を聞いて、やりたいと思った。自分は本当に運があるなと思った」と静かに闘志を燃やした。
2019年4月に対戦
 川崎とは2019年4月に対戦し、2-1の判定で惜しくも涙を呑んだ。「身長があり、ガードが高くて、必ずパンチを返してくる」とチャンピオンの印象を語ると、「中途半端な距離で戦うと、ポイントを取らせてくれない。自分から攻めていきたい」とチャレンジャーらしく、アグレッシブに攻めていくつもりだ。
「ベルトがほしい」
 勝てば、38歳1ヶ月でのタイトル獲得となり、川崎が持つ日本王座初奪取最年長記録を更新する。

 出田は、2014年2月の試合で一度引退するも、4年後にカムバックした。「ベルトを獲りたいと思い復帰した。一番ほしいもの」とベルトへの思いは強い。
1階級上での挑戦
 これまでウェルター級を主戦場をしてきたが、1階級上げての挑戦となる。しかし、「ウェルター級でも、ある程度まで落ちたら、そこから(体重が)落ちにくくなっていた。スーパーウェルター級だと、多少は楽だと思う」と問題なしを強調した。
11月8日(火)後楽園ホール
 デビューからコンビを組む横井龍一トレーナーとの息もピッタリ。さらにジム全体でバックアップし、川崎攻略に全精力を注ぐ。

 「理想は、一方的に攻めて相手の心を折りたい」。キャリア18年目、ついに憧れの舞台に立つ。ベテラン同士による日本タイトルマッチ。ボクサーとしての生き様を見てほしい。

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