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[試合後談話]2022.9.4

札幌決戦! 渡部大介が決意のリング

 日本フェザー級2位の渡部大介(31=ワタナベ)が4日、ガトーキングダム札幌で開催された「MUGEM挑vol.17inSapporo」のメインイベントに出場。57.4s契約8回戦で、リドワン・オイコラ(25=ナイジェリア)と対戦した。

 5年前、地元札幌のリングに上がった渡部だったが、初回KO負けを喫した。リベンジの思いを胸に、2度目の凱旋試合に臨んだ。
オイコラ(ナイジェリア)が判定勝ち
 序盤は、オイコラが長いリーチを活かし、ジャブから左フックで、見栄えの良いボクシングを展開。しかし、渡部も距離を潰して、ボディを叩いた。渡部の左ボディを浴びて、失速したオイコラだが、足を使いながら左を軸に組み立てる。積極的な攻撃を仕掛けた渡部だったが、オイコラの変則的な角度からの左アッパーもポイントに結びついたようだ。ジャッジは、オイコラの左を評価し、ポイント差が開いた形となった。
「負けはないと思ったが…」
 地元で悔しい敗戦となった渡部は「パンチの軌道が読みづらくて、前半は戦いにくかったが、中盤から露骨にボディブローを嫌がっていたので、負けはないかなと思ったが…。前半の見栄えが悪くて、そのまま進んでしまったのかな」と採点に首をひねった。

 5年ぶりの凱旋試合だったが、結果に結びつかなかった。「上手いこといかないですね。良いところを見せたかったが…」と唇を噛み締めた。
「ボディは効いたが上手く戦えた」
 一方、アウェーで貴重な1勝を挙げたオイコラは「相手はパンチが強くて、良いファイターだった。ボディが効いたが、上手く戦えたと思う。ポイントは、リードしていると思った」と淡々と試合を振り返った。
ボビー・オロゴンさんと勝利を分かち合う
 元ナイジェリア・スーパーフェザー級王者の実績を持つオイコラ。タレントのボビー・オロゴンさんがスカウトし、来日した。今後も日本で戦っていく予定だという。

 "スコーピオン"のニックネームを持つオイコラは「世界チャンピオンを目指す」と抱負を語った。
平仲信明会長
 イベント後に取材に応じた、平仲ボクシングスクール平仲明信会長は「畠山会長の『札幌で興行がしたい』という熱意に打たれて開催した。北と南で、スポーツを盛んにしていきたい。沖縄と北海道から、世界チャンピオンを出したい」と語った。

 今後は、年に1回のペースで札幌での興行を開催し、「畠山会長にノウハウを教えて、3年後には畠山ジム主催でしてもらえたら」と青写真を描いた。

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