武居由樹「もらう前に倒す」

　OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級14位の武居由樹(25=大橋)が25日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。

　武居は、明日(26日)に後楽園ホールで開催される「第91回フェニックスバトル」のメインイベントにおいて、王者のペテ・アポリナル(27=比)に挑戦する。両者とも100gアンダーの55.2kgでクリアした。

　元K-1ワールドグランプリ王者の実績を引っ提げ、昨年3月にデビューした武居が、5戦目でタイトル初挑戦する!

　試合の模様は、ひかりTVおよびdTV、ABEMAで第1試合からライブ配信される。

　計量後に取材に応じた武居は「ボクシングでいえば、(5戦目での)タイトル挑戦は早いが、キックボクサー時代も入れたら明日で30戦目。ベテランですよ」と気負いは感じられなかった。「K-1時代から夏場の方がコンディションが良く、『夏の武居由樹は強い』と言われていた」と自信を示した。

　「目が良くてパワーがある。カウンターも上手い。早いラウンドで倒したいが長期戦も覚悟している」とチャンピオンの強さを警戒。それでも「流れを見ながらパンチをもらう前に倒す」とKO決着を約束した。

　これまでインパクトのある倒しっぷりで注目を集めてきた武居。OPBF王者にどのようなパフォーマンスを見せるのか!?

　アポリナルは、今年4月に元WBO-AP王者のジュンリエル・ラモナル(比国)を撃破。これが初防衛戦となる。「家族とチーム、そしてサポートしてきてくれたスポンサーに感謝している。この試合のために100%準備してきた。フィリピンのためにも頑張ります。ベストを尽くして勝ちます」と必勝を誓った。

　計量会場に付き添ったチャンピオン陣営の人数の多さが、ボクシング大国フィリピンの威信をかけた試合に臨む覚悟を示していた。