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[試合後会見]2022.8.14

山中竜也が世界ランカーにアタック!

 元WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王者の山中竜也(27=真正)が14日、神戸市立中央体育館で開催された「REAL SPIRITS.81」のメインイベント、50.0kg契約8回戦に出場。WBO世界フライ級15位のジョナサン・タコニン(35=比)と対戦した。

 カムバック2戦目で、世界ランカーに挑んだ山中のパフォーマンスに注目が集まった。
山中竜也(真正)が圧勝!
   当初、50.0s契約10回戦で行われる予定だったが、最終ラウンドが始まる前にJBCから8回戦だと伝えられた。

  試合終了のゴングが鳴ると、この興行のプロモーターでもある山下正人会長がマイクを握り「10回戦と申請を出していたが、行き違いで8回戦になってしまった。すいません」と観客に謝罪した。

  序盤から、山中は相手の左オーバーハンドを外すと右ストレートを好打。ジャブから右カウンター、右ボディストレートを決めてテクニックの差を見せた。急遽、8回戦を伝えられた山中は最終8回に手数を増やして積極的に攻めた。
「最後は倒しにいった」
  復帰2戦目で世界ランキング入りを濃厚とした山中は「ポイントはイーブンだと思ったので、8ラウンドは倒しに行った」と急なラウンド数変更に対応したことを明かした。
「もっと沸かせる試合をしていきたい」
  「ジャブから右ストレート、ボディ打ちは練習していたが、そこからがつなげることができなかった。つまらない試合をしてしまったのでもっとお客さんを沸かせる場面を作らないといけない」と完勝にも反省点を挙げた。

 「まだ世界のレベルではない」と現状を冷静に分析したが「世界戦が決まればいつでもしたい」と世界2階級制覇に意欲を示した。
山下正人会長
  取材に応じた山下正人会長は「距離を取って相手が振ってきたところにパンチを合わせていく作戦だった。今回の試合は完勝でしょう」と合格点を与えた。それでも「残りのラウンド(9〜10回)に倒しにいかせるつもりだったが…」と急遽、8回戦に変更になったことに関して戸惑いを見せた。

   世界ランキング返り咲きを濃厚とした山中。山下会長によると今後はライトフライ級でOPBF東洋太平洋王座、もしくはWBOアジアパシフィック王座を狙っていく予定であることを明かした。山下会長は「(世界戦は)焦らずに、チャンピオンの動向を見ていきたい」と話すにとどめた。
「山中はスピードがあった」
  一方のタコニンは「左を決めたかったが、(山中は)スピードがあり捕まえることができなかった。山中はテクニックがあるグッドボクサー」と完敗を認めた。しかし、「10ラウンドで戦うプランで進めていたので、(8ラウンドで試合が終わり)納得がいかない」と不満を漏らした。

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