激アツ女子ボクシング! 9/1(木)5大タイトルマッチ!

　真正プロモーション、三迫プロモーション、DANGANによる共催イベントが発表された。国内の女子興行としては、最大規模となる「女子5大タイトルマッチ」の発表会見が21日、都内の「CLUB CAMELOT-渋谷 クラブキャメロット」で行われた。世界戦2試合、OPBF東洋太平洋戦1試合、日本タイトル戦1試合、WBO-AP戦1試合が開催される、注目のビッグイベントは9月1日(木)、後楽園ホールで開催される。

※女子5大タイトルマッチ

●WBO女子世界アトム級タイトルマッチ 

王者:鈴木 菜々江(シュウ)VS 挑戦者:黒木 優子(YuKO)

●IBF女子世界アトム級タイトルマッチ

王者:宮尾 綾香(ワタナベ)VS 挑戦者:岩川 美花(姫路木下)

●OPBF東洋太平洋女子アトム級王座決定戦 

松田 恵里(TEAM10COUNT) VS 長井 香織(真正)

●日本女子フライ級王座決定戦

晝田 瑞希(三迫) VS 柳井 妃奈実(真正)

●WBO−AP女子アトム級王座決定戦

山中 菫(真正) VS 狩野 ほのか(世田谷オークラ)

　この日の会見には出席できなかった岩川について、宮尾は「身長が高い。高い人は高い人なりの攻略法で、普通に勝ちます」と涼しい顔で淡々と話すと「打ち下ろされないように、弾いて入る」とイロハを明かした。

宮尾の夢は4団体統一

　「ボクシング歴も長くなってきたが、チャンピオン、強くなることを一番の目標としてきた。主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)統一が、それを示すチャンス」と切り出すと、「メインの勝者と王座統一戦がしたい」と、試合当日のメインで登場するWBO女子世界アトム級王者の鈴木と元世界王者の黒木に向かって、軽くジャブを打った。

　リングの上とは打って変わって、普段はシャイな鈴木。元世界王者の黒木について「ハートも強い方」とだけ話し、「防衛戦、頑張ります」と初防衛戦に向けて、静かに意気込みを見せた。

　「ベルトがなくなって、時間が経った」と、笑顔で切り出した黒木だが、熱い闘志に陰りはなく「宮尾さんと統一戦ができるように頑張る」と、ライバルの軽い挑発に笑顔で答えた。

世界の切符をつかむのはどっち?

　神戸から会見に駆けつけた長井は、松田のファイトスタイルに関し「基本に忠実で、綺麗なボクシングをする」と分析、「東洋太平洋のベルトを取って、いつか宮尾さんに再挑戦したいと思います」と、イベント当日にセミファイナルで登場するIBF女子世界アトム級チャンピオンへのリベンジを見据えた大一番に臨む覚悟を見せた。

　一方、世界再挑戦のための仕切り直しのためと、今回の試合を位置付ける松田は、長井を「バランスの良い選手」と評価。その上で「やりべきことをしっかりやって、OPBFのベルトを取り戻したい」と抱負を語った。

トップアマ出身の先輩後輩対決!

　アマチュア時代から切磋琢磨してきた柳井と晝田。ライバルとなる先輩の印象を聞かれた柳井は「ド派手でした。日本タイトル戦なんで、見た目に負けずにド派手に行っちゃうんで、見といてください!」と笑顔で気合いを入れた。

　晝田は「アマチュアのコーチもパンチがあるって話があったし、マスボクシングの時にパンチあると思った。相撲を取っても強かった」と、柳井のフィジカルの強さを警戒。女子ボクシングの国内最大規模のイベントを盛り上げるだけにとどまらず、女子ボクシング自体の知名度をアップしたいという晝田は、ボクサーだと言うと「RIZINや K-1に出るのって聞かれて、キック強そうって言われるので、そういう言葉が出ないようにしたい」と悔しさをにじませた。それでも、「スーパースターになりたい」と、目標を掲げ、そのためにはベルト獲得が絶対条件と鼓舞した。

身長差20センチ対決!

　狩野ほのかは「現地で一度試合を見てるが、山中選手は出来上がってる。身長は勝ってるので、生かして勝ちます」と、WBO-APアトム級王座決定戦に向けての意気込みを語った。

　164cmと狩野の身長を確認した山中菫は「身長が高いですね。ガツガツ系だと思いました。やられへんように頑張ります」と、身長差約20センチの対決を楽しみにした。