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[試合後談話]2022.7.20

ミドル級ド迫力対決!

 日本ミドル級14位の友松藍(27=ワタナベ)と、2020年度東日本同級新人王の可兒栄樹(20=T&T)が20日、後楽園ホールで開催された「WATANABE PROMOTION」のメインイベント、ミドル級8回戦で対戦した。

 自主興行初のメインイベンターを務めた友松と、A級初戦でランカーに挑んだ可兒が真っ向からぶつかり合った。
友松藍(ワタナベ)が勝利!
 激戦を制した友松が、ランカーの意地を見せた。序盤から友松がプレスをかけて、左ボディ、左アッパーのコンビネーションをヒット。この日は、中間距離でのジャブも冴えわたり、何度も相手の顔面を捉えた。劣勢の可兒は、6回に右アッパーで、友松の腰を沈めさせると連打で反撃。友松は鼻血を流し、右目上をカットしたが、気持ちを折ることなく果敢に打ち返した。最終8回は、壮絶な打撃戦を見せ、大いに会場を盛り上げた。
「KOで勝ちたかったが…」
 試合後、取材に応じた友松は「勝ったのは大きいが、ここまでKO勝ちがないので、倒し切ろうと大振りになってしまった。冷静に手数を出してまとめることができなかった。小林さん(小林尚睦トレーナー)と取り組んできたことを、出し切ることができなかった」と、快勝にも反省の言葉を並べた。

 それでも収穫はあったようで「接近戦だけが得意だと思われているので、中間距離でも、十分にできるところを見せたかった」と、試合の鍵となったジャブについて振り返った。
「コツコツと勝っていく」
 アマチュア2016年全日本選手権ライトヘビー級優勝、50戦41勝(16RSC)9敗を経てプロに転向したが、「こんなはずではなかった」と、この試合まで2勝2敗と決して順風満帆のキャリアではない。

 同門で、平成国際大学ボクシング部の同期には、日本ライト級王者の宇津木秀(ワタナベ)がいる。友松は「宇津木のことは、リスペクトしている。ただ、自分は自分。焦りはない」と自らの道を突き進む。
「最後に華を咲かせる」
 今後の目標を聞かれた友松だが「まだ大きなことを言える立場ではない」と具体的には挙げなかった。それでも「上位に来たら、チャンスを掴みたい。自分はエリートではないんで、コツコツと勝っていき、最後に大きな華を咲かせる」と言葉に力を込めた。

 「ここで負けたら、本当に終わりだった」。崖っぷち生き残った友松の、今後の活躍に期待したい。

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