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[ショートインタビュー]2022.6.24

春口直也「ベルトを鹿児島へ持ち帰る」

 日本ミニマム級1位の春口直也(32=橋口)は、7月6日(水)に熊本県立総合体育館で日本同級王者の重岡銀次朗(22=ワタナベ)に挑戦する。春口にとっては、2019年12月に田中教仁(三迫)に挑戦して以来、2度目の日本王座挑戦となる。

 重岡は、強烈なパンチ力とテクニックを併せ持つ若きサウスポー王者で、WBC世界1位につけている。ジム初のチャンピオンを目指す春口に、電話取材で意気込みを聞いた。
沖縄での強化合宿でパワーアップ
 今年3月に沖縄で行われた王座決定戦を偵察した春口は「テクニックがある強いチャンピオン」と、あらためて重岡の強さを警戒した。この試合に向けて、沖縄県大宜味村での走り込みと、平仲ジムで日本ミニマム級4位の仲島辰郎(27=平仲)とのスパーリングで、徹底的に自らを追い込んだ。

 大宜味村では、山道など1日30qを走り込み、ボクシング漬けの10日間を過ごした。直近で重岡と拳を交えた仲島からもアドバイスをもらったという。
「熊本は地元みたいなもの」
 鹿児島から熊本までは車で2時間半。「アウェーではあるが、感覚的には東京とは違って地元みたいなもの」と、応援もいつもより多いという。
「気合いと根性で獲る」
 次戦で節目の30戦目を迎える。「結構戦っていますよね」と電話口で笑った春口だが、「そろそろ形に残るものを獲らないといけない。とにかく気持ちで負けないこと。自分にはそれしかない。自分は、重岡選手と比べてもキャリアもテクニックもない。気合いと根性でどうにかします」。
ジム初の王者へ
 鹿児島のジムでチャンピオンになることにこだわりを持つ。「東京に行く選択肢もあったとは思うが、最初から鹿児島でボクシングを始めたので、ここでチャンピオンになりたい」。「勝てば、ベルトと世界ランキングが手に入る。当日はすべてを奪いにいく」と覚悟を示した。「薩摩魂」を胸に決戦のリングに上がる!

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