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[試合後会見]2022.6.13

日本ウェルター級暫定王者が決定!

 日本ウェルター級暫定王座決定戦が13日、後楽園ホールにて開催された「第613回ダイナミックグローブ」のセミファイナルで行われ、前王者で同級1位の永野祐樹(32=帝拳)と同級2位の小畑武尊(23=ダッシュ東保)がベルトを争った。

 正規チャンピオン小原佳太(35=三迫)との一戦に名乗りを挙げたのはーー。
小畑武尊(ダッシュ東保)がTKO勝ち!
 技巧派サウスポーの小畑が暫定王者に輝いた!サウスポー同士の一戦は、初回から小畑がジャブから左ボディアッパーにつなげて、ペースを掌握。永野の左ストレートを上手く外しながらワンツー、左ボディと多彩な攻撃でダメージを与えた。5回、距離を詰めてくる永野に対し、左ボディアッパーで効かせて連打で攻勢。永野陣営が棄権の意思表示を示したのと同時に、レフェリーが試合をストップした。
ジム初の日本王者誕生
 ベルトを膝に置いて会見に臨んだ小畑は「左ボディが入った時に『うっ!』と言っていたので手応えはあった。ポイントで勝っていても、倒せる時に倒しておこうと思った。パンチの振りが大きくなったが、会長のアドバイスのおかげで冷静になることができた」と、デビューからコンビを組む東保佳秀会長に感謝した。
東保佳秀会長も喜んだ
 大分県別府市にあるダッシュ東保ジムにとっては、暫定ながら創設29年目で初の日本チャンピオン誕生となった。東保会長は「ジャブが決め手になると思っていた。慌てないようにさせたが、冷静に戦ってくれた。こんな田舎のジムでもベルトを獲ることができた。本当に嬉しい」と愛弟子の戴冠劇に感無量の様子だった。

作戦を立てすぎずに戦った

 スパーリングパートナー不足が懸念される中、小畑は元プロ選手とのスパーリングなどで調整した。「永野選手のパンチは重たかったが、左ストレートは息づかいでくるのがわかった」。「作戦を立てすぎるとそれに固執してしまい、窮屈になってしまうので、これまでの経験を活かして戦うことを心掛けた」と冷静に振り返った。
小畑武尊の次戦に期待!
 次戦は、小原との王座統一戦の予定だ。「リーチがありスタミナも豊富。パラメーターの高い選手」とすでに分析しているようで、「あまり強いイメージを持たないようにしていきたい」と語った。

 昨年3月に日本ユース王座を獲得してから4連勝で暫定王者となった。それでもまったく浮かれることはない。「トントン拍子に肩書きがついているが、これからもいかに平常心でいられるか。ベルトのことは意識しすぎないようにしていきたい」。別府から誕生した23歳の若き王者は、さらなる飛躍を誓った。
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