6/13(月)のダイナミックグローブが熱い!

　後楽園ホールで開催される「第613回ダイナミックグローブ」に出場する選手たちの前日計量が12日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われた。

　メインイベントには、3年半ぶりに日本のリングに上がる中谷正義(33=帝拳)が登場。WBO-APライト級13位のハルモニート・デラ・トレ(28=比)と対戦する。この日の計量を62.0kgでクリアした中谷は「日本で試合をするのは嬉しいですね」と、帝拳ジム恒例の前日計量後に用意された「鰻が食べられる」と喜んだ。

　コンディションも良いとのことで、体重を落とそうと考えていたところで、試合が決まったため「減量もスムーズに入れました」と話した。

　「あんまり身体は締まってなかった」と、ハルモニートの印象を話した中谷は「基本に忠実に下から攻めていきたい。逃げるボクシングをされるのは嫌ですね。KOしにくいので、勝つ気がない戦い方をされるのは嫌だけど、自分の戦い方を崩さないようにしたい」と、ハルモニートが2019年10月に現ライト級アジア2冠王者の吉野修一郎(三迫)と対戦した時に1ラウンドTKO負けを喫したことについての質問に答えた。

世界への課題は攻守の切り替え

　世界トップ戦線返り咲きを目指す中谷は、昨年のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦に話が及ぶと、世界を狙っていく上での課題として、「パンチのフェイント、バリエーションがなかった」と切り出すと、自身のこれまでの攻撃面に関して、ダッキングやウィービングなどディフェンスから攻撃に転じるタイミングの重要性、それに対する準備の仕方をロマチェンコから学んだとし、「悟られないように」攻防の切り替えが出来るよう「明日の試合でチャレンジしていきたい」と述べた。

井上尚弥と京口紘人も刺激に!

　「井上(尚弥=大橋)選手や京口(紘人=ワタナベ)選手がすごい試合したんで、僕もああいう選手になりたいと実感した。ああいう存在になるためにずっとボクシングやってる」。

　中谷に関して、ロマチェンコ戦をビデオで見たと話したハルモニートは「ロマチェンコはテクニックがあったが、中谷はパワーがあった」と印象を語ると「100%の準備をしてきた」と笑顔で取材に答えた。

　明日のセミファイナルは、日本ウェルター級暫定王者決定戦。同1位の永野祐樹(32=帝拳)と2位の小畑武尊(23=ダッシュ東保)が対戦する。この日の計量は、永野が66.5kg、小畑は66.6kgで一発クリアした。