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[電話取材]2022.5.31

小畑武尊「大分にベルトを持ち帰る」

 日本ユース・ウェルター級王者の小畑武尊(23=ダッシュ東保)は、6月13日(月)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」において、元日本王者で同級1位の永野祐樹(32=帝拳)と暫定王座決定戦に臨む。

 当初は、チャンピオンの小原佳太(35=三迫)と永野が王座を争う予定だったが、小原が負傷したため試合は中止。しばらく試合のメドが立たないことから、暫定王座決定戦が設けられた。小畑は、昨年3月に安達陸虎(大橋)との日本ユース王座決定戦を制し戴冠すると、勝ち星を重ねて今回のチャンスを掴んだ。タイトル初挑戦を迎えた小畑に電話取材で話を聞いた。
「チャンスが来た!」
 「チャンスがきたな」。暫定王座決定戦の話が来た時に、小原が負傷したことを初めて知ったという。「タイトルマッチの話が来たら受ける予定だったので」と落ち着いていた。

 大分県別府市のジムに所属する小畑は、以前のインタビューで、スパーリングパートナー不足を口にしていたが、同じ大分県の4回戦ボクサー藤澤孟則(20=冷研鶴崎)やアマチュアボクサーとのスパーリングを重ね、さらにゴールデンウィーク明けには沖縄で合宿を行ったという。
サウスポーとの対戦は5年9ヶ月ぶり
 「フェザー級で戦っていた時以来だと思う」と、サウスポーとの対戦は2016年9月以来となるが、「サウスポー同士なので、お互いに多少の苦手はあると思う。不安もありつつ楽しみな部分もある」。

 「まずはサウスポーに慣れること。いつものようにジムの会員さんにマスボクシングをしてもらい、手伝ってもらっている」と話すと、「今回は右のジャブが鍵を握る」と、右の強化に余念がない。
「タイトルマッチでも気負わない」
 「すごくタフな相手だが、スピードと上体の柔らかさ、相手のパンチを上手くいなせたら、勝機はある。相手の戦いに付き合いすぎないこと」。「タイトルマッチだからといって気負っても仕方がない」と、大一番にも努めて冷静に作戦を遂行していくつもりだ。
ジム初の王者へ!
 「気負っても勝つ時は勝つし、負ける時は負ける。ベストコンディションに仕上げても、いざ試合になって動けない時もある。自分の力を発揮できるのはリラックスしている時なので、とにかく目の前の試合に集中して勝つこと」と、電話口で静かに闘志を燃やしていた。

 強打の永野に臆することなく立ち向かい、大分にベルトを持ち帰るつもりだ。

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