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[試合速報]2022.5.14

ヒートアップ! 勝利を掴んだのは?

 日本フェザー級21位の竹嶋宏心(26=3150FC)と山ア海斗(23=六島)が14日、大阪176BOXで開催された「3150FIGHT SURVIVAL VOL.0」のメインイベント、58.0kg契約8回戦で対戦した。

 豊富なアマチュアキャリアを経てプロに転向した者同士の対決。竹嶋が連敗を脱出したのか? それとも山アが3戦目で日本ランカーを撃破したのか!?
山ア海斗(六島)が勝利!
 終始、積極的な攻撃を仕掛けた山アが日本ランカーを撃破した。距離を取る竹嶋に対し、山アはプレスをかけると右ストレートを好打。さらに左フックも決めてジャッジに攻勢をアピールした。中盤以降は、クリンチが多く膠着状態になったが、気持ちを切らさず攻め切った。
「タイトルに絡んでいきたい」
 日本ランキング入りを確実とした山アは「トレーナーと取り組んできた右ストレートと左フックがよく当たった。自分の方が効かせていたので負けはないと思った。A級初戦でランカーに勝てて本当にうれしい」と喜びに浸った。

 アマチュア39戦24勝(5RSC)15敗を経て昨年8月にデビューした山アがジムの期待に応えた。「まずはランキングを上げていき、チャンスがあったらタイトルに絡んでいきたい」と抱負を語った。
右:マジスカ小坂(3150FC)が初回KO勝ち!
 セミファイナルでは、60.0kg契約6回戦でマジスカ小坂(27=3150FC)と林慶太(24=湘南龍拳)が激突。サウスポー小坂が、左ストレートでガクッと腰を沈めさせるとパンチをまとめて、レフェリーストップに持ち込んだ。
「チャンスに一気に仕留めた」
 再起戦を飾った小坂は「相手が効いているのがわかったので一気に仕留めに行った。まさか初回で倒すとは思わなかった」と会心の勝利に声を弾ませた。

 ボクシングから離れていた小坂だったが「大阪で勝負がしたい」と、今年1月に北九州市から大阪に出てきて3150ファイトクラブに移籍した。知り合いもまったくいない中での再出発だったが、今ではジムメイトから可愛がられる存在だという。B級初勝利を挙げた小坂は「ひとつずつ勝ってアピールしていきたい」と拳を握り締めた。
「ボクサーが憧れる舞台を作っていく」
 全試合終了後に取材に応じた亀田興毅ファウンダーは「試験的にやったこともあるが、素晴らしい興行だった。特にメインイベントの山ア選手、セミファイナルに出たマジスカ小坂、それとデビュー戦の辻中(辻中隼人=3150FC)が良かった」とイベントの成功に手応えを感じると、「うちの興行は、メインだけが主役ではない。選手一人ひとりが主役。全国の陽の当たらない選手にスポットを当てていきたい」と熱く語った。

 「3150FIGHT SURVIVAL」は年に6回の開催を目指していくようで、「選手がどんどんリングに上がる舞台を作っていきたい」とボクシング界を盛り上げていく。

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