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[海外試合結果]2022.5.1

いいボクシングに男も女もない! ケイティvsアマンダ1

 世界女子ライト級主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)統一王者のケイティ・テイラー(35=アイルランド)が自らが保持する4本のベルトを懸けて、世界7階級制覇王者で挑戦者のアマンダ・セラノ(33=プエルトリコ)と30日(日本時間1日)、米国ニューヨークにあるマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で激突した。白熱の試合展開にソールドアウトとなった殿堂MSGに駆けつけた19000人の大観衆が揺れた。

素晴らしい内容となった女子最大の4冠戦
 初回、最初にプレッシャーをかけたのはサウスポーのセラノ、前に出て左をボディに伸ばした。続く2回は、テイラーが入り際にパンチを合わせて優位に序盤戦を展開。この試合最大の山場となったのは5回、開始からセラノがテイラーをコーナーに詰めて怒涛のラッシュ、その後も左ストレートを効かせて、一挙に試合の流れを引き戻した。ダメージが残るもテイラーは再び足を使ってコントロール、ボディを狙って終盤戦に突入した。セラノも疲れを見せたが最後までプレッシャーをかけると、最終10回は互いに打撃戦を見せ、大声援の中で試合終了。

 試合後のリングで、プロモーターでマッチルームボクシング社の代表を務めるエディ・ハーン氏は、「いいボクシングの試合に男も女もない。今日は素晴らしい試合をマディソンスクエアで見ることができた。出来れば、アイルランドで再戦を開催したい」と、興奮気味に語った。
テイラーが2-1の判定で4冠V6達成

 大熱狂の渦にニューヨークを巻き込んだ4冠王座統一戦は1者が96-94でセラノ、2者が97-93、96-93でテイラーを支持、6度目の4冠王座を達成した。

 興奮冷めやらぬMSGの真ん中、テイラーとセラノはリマッチの言葉を交わした。誘ったのはテイラー。セラノもこれを受けた。4冠が戻ってきたテイラーの戦績は、21戦全勝(6KO)。敗れるも素晴らしい試合を見せたセラノは、45戦42勝(30KO)2敗1分とした。

クルーズが判定で4冠王座統一達成

 アンダーカードで行われたもう一つの女子世界スーパーミドル級王座の4冠統一戦。WBO王者のフランション・クルーズ(34=米)が序盤から上下に打ち分けて攻勢に出た。対する身長で上回るWBA・IBF王者のエリン・セダルース(37=スウェーデン)は、2回から鼻血を出しながらも長い距離のパンチで対抗。よりパワフルなクルーズは左フックを主武器に、セダルースは右ストレートの長距離砲で撃ち合いを終盤まで続け試合終了。3-0(99-91×2,97-93)の判定でクルーズが4冠王座統一を果たした。

 4本のベルトを身につけたクルーズの戦績は、9戦8勝(2KO)1敗。初敗北となったセダルースは、9戦8勝(4KO)1敗とした。


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