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[引退]2022.4.20

元日本王者の源大輝が引退を表明

 元日本フェザー級王者の源大輝(31=ワタナベ)が20日、自身のSNSで引退を発表した。2011年1月にデビューした源は、左右ともに抜群の破壊力を持つパンチで頭角を現すと、2018年4月に大橋健典(角海老宝石→引退)に挑戦し、7回TKO勝ちで王座奪取に成功。2度の防衛を果たした後にベルトを返上すると、2階級制覇を目指したが叶わなかった。昨年12月に草野慎悟(33=三迫)に判定勝ちしたのがラストファイトとなった。電話取材に応じた源に心境を聞いた。
草野慎悟(三迫)戦がラストファイト
 源は、「連敗して落ち込んでやさぐれて、たくさんの人に迷惑をかけてしまった。その中で一番お世話になっている社長に『もう一度戦って結果がどうであれ、その時に決めてみればいいのでは』と言われた。阿部戦(阿部麗也=KG大和)の前に荒川(仁人)さんに紹介してもらった方だが、ドロー、負け、負けと一度も勝った姿を見せたことがなかった。前戦、初めて社長の前で勝ち、夜の祝勝会で自分のことのように喜んでくれている社長の顔を見たら満足した自分がいた。怪我のことやいろいろあり、ここが潮時だと思った」とグローブを吊るした理由を明かした。
2度目の挑戦で戴冠した
 勝った試合は豪快KO、もしくは大激戦の末の判定勝ちと印象に残る試合が多かった選手だった。本人がベストバウトに挙げたのは「やっぱりチャンピオンになった日ですね」と、ベルトを奪った大橋戦を挙げた。試合当日は、最愛の母の一周忌だった。「今でも母ちゃんに(ベルトを)獲らせてもらったと思っている。自分にとって特別な日」と思いを馳せた。

 筆者は、令和初のタイトルマッチとして名勝負を繰り広げた阿部との一戦を挙げたい。戦前から舌戦で大いに盛り上げたこの一戦。源が、初回と2回にダウンを奪う絶好のスタートを切ったが、後半は阿部の猛追に大ピンチに陥った。しかし、王者のプライドを見せて食い下がり、引き分けでベルトを死守した。コロナ禍以前で、声援が禁止されていなかった後楽園ホールには地鳴りのような大歓声が沸き起こった。
令和初のタイトル戦となった阿部麗也戦
 初めて源を取材した時のことはよく覚えている。2015年2月に堀池雄大(西遠→帝拳→引退)に8回TKO勝ちした後の控室だ。「向こうからしたら、小僧が何を言っているんだと思われるかもしれないが、強い相手と戦って名前を売りたい」と、筆者に当時の日本王者の石本康隆(帝拳→引退)の名を挙げた。当時は、源のことは知らなかったが、勢いのある選手が出てきたものだと思った。
「小口さんは親父のような存在」
 今後は飲食の道に進むという。「このような時期なので、しっかりと計画を立てていかないといけない。良い物件があったら、いつでもできるように準備している」。グローブから包丁に変え、再びチャンピオンを目指す。

 小口忠寛氏や石原雄太氏(現:角海老宝石)ら、指導を受けたトレーナーにも感謝の気持ちを言葉にした。「小口さんとは最後にコンビを組んだが、自分にとって親父のような存在。頼りがいがあって最高でした」。
源選手、おつかれさまでした。、
 取材時はもちろん、源はジムや会場であっても気持ちの良い挨拶をしてくれる選手で、裏表がない実に人間臭い男で人望も厚かった。

 ボクシング経験がまったくないにも関わらず、18歳の時にバッグ一つで地元の大分県別府市から上京しワタナベジムに入門。そして、ついに日本チャンピオンまで上り詰めた。「自分でもここまでよくできたと思う。世界までは行けなかったが、普通では経験できないことをたくさんさせてもらった」とボクシングに感謝した。

 今夏に引退式を予定しているという。数々の名勝負を繰り広げた戦士がリングを去る。また違う形で源と会えるのを楽しみにしている。

※生涯戦績:25戦17勝(13KO)7敗1分

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