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[試合後談話]2022.3.13

佐賀県で出た! 24秒KO!

 2022年西部日本新人王トーナメントが13日、SAGAサンライズパークで行われ、全5試合で熱戦が繰り広げられた。

 第2試合スーパーバンタム級4回戦では、進心輝(しん・こてつ/18=HKスポーツ)と山中翔(31=橋口)が対戦。初回わずか24秒で決着が着いた!
進 心輝(HKスポーツ)がKO勝ち!
 ゴングと同時に激しく打ち合う中、進がワンツーでグラつかせると、連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
「こんなに早く倒せるとは思わなかった」
 会心のKO勝利を飾った進は「KOは狙っていなかった。右ストレートが当たって、相手がフラついたのでイケると思った。まだ実感がわかないが、本当にうれしい」と声を弾ませた。

 中学時代、ジュニアチャンピオンズリーグを3回優勝した進は、満を持してプロ入りしこの日を迎えた。「パンチをもらわずに自分が当てるボクシングを目指す」と拳を握りしめた。
右:岡本恭佑(HKスポーツ)が勝利
  第4試合フェザー級4回戦では、岡本恭佑(18=HKスポーツ)と新井志道(30=黒崎KANAO)が激突した。序盤から岡本がジャブで距離を測るとワンツーを好打。グイグイと前に出る新井を上手く捌くと、4回に左アッパーから右を決めてダウンを奪い勝利を決定づけた。
「絶対に全日本新人王になる!」
 同門の進の初回KO勝ちを目の前で見ていて、刺激を受けたという岡本だが「KOを意識すると力んでしまうので、リラックスすることを心掛けた。自分のボクシングをしたら絶対に勝てると信じて戦った」と心境を明かすと、「ダウンを奪ったパンチは手応えがあった」と笑顔を見せた。

 同じジムの先輩で、昨年の新人王西軍代表の山名生竜(20)が、今年2月に行われた全日本新人王決定戦で敗れた。岡本は「山名さんの練習を近くで見ていて、ここまで努力しても勝てないのかと本当に悔しかった」と話すと、「今年はジムから3人がエントリーしている。全員で全日本新人王になります!」と言葉に力を込めた。
「次の試合も勝つ!」仲嶺悟
 第5試合フェザー級4回戦では、仲嶺悟(26=ビッグアーム)と徳田裕輔(35=橋口)が拳を交えた。手数で押し込んだ仲嶺は、コーナーに詰めてボディ攻撃で徳田の動きを止めると、連打でフィニッシュした。6戦目で初勝利を挙げた仲嶺は、リング上で歓喜の涙を流した。

 試合後に取材に応じた仲嶺は「ボクシングが好きだが、ここまで勝てないと『自分は向いていないのかもしれない』と悩んだ。この試合で負けたら最後にしようと思っていた。初めて勝てて本当にうれしい」と安堵の表情を浮かべた。

負けたら辞めようと思っていた

 勝ち星に恵まれない時でも、妻からは「気が済むまで続けたらいい」と背中を押されたという。

 仲嶺は「勝ったことはうれしいが、1ヶ月後に次の試合が控えているので浮かれてはいられない」と次戦に向けて気を引き締めていた。

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