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[試合後会見]2022.2.27

岡山の陣! ユーリ阿久井政悟のV3戦!

 日本フライ級王者のユーリ阿久井政悟(26=倉敷守安)が27日、サントピア岡山総社で開催された「桃太郎ファイトボクシング.41」のメインイベントで同級1位の粉川拓也(36=角海老宝石)を迎えて、3度目の防衛戦に臨んだ。

 難攻不落のチャンピオン阿久井の強打が爆発したのか!? それとも節目の40戦目の粉川がベテランの意地を見せたのか!?

 試合後の両者の感想と、会場に来ていた福永宇宙(24=黒潮)選手のコメントを届ける。
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)がV3!
 フライ級絶対王者の阿久井が、相手に付け入る隙を与えずに完勝した。初回から距離を詰める粉川に対し真っ向から打ち合うと、左ボディ、ショートアッパーを決めてペースを掌握。強烈なボディブローを決めてダメージを与えた。守勢を強いられた粉川は、歯を食いしばりながらパンチを返したが、阿久井は冷静に対応しながら最後まで主導権を渡さなかった。お互いの意地がぶつかり合う好ファイトだった。
「世界挑戦は運とタイミング」
 3度目の防衛に成功した阿久井は「相手が距離を潰してくるのは想定内。キャリアのある相手に落ち着いてできたと思う。ボディブローをコンパクトに打つことができた。相手のパンチもある程度は見えていた」と自らの出来に及第点を与えた。しかし、「KOを(周囲が)期待しているのはわかっていたので、仕留めたかった。もっとコンビネーションを出していかないといけない」と課題を挙げるのも忘れなかった。

 「元チャンピオンでキャリアのある選手と戦うことができて良かった」と話した阿久井は、「チャンスが来たら世界へ行きたい。あとは運とタイミング」と、年内の世界挑戦を見据えた。
「相手が上手かった」
 一方、最後まで食い下がるも敗れた粉川は「勝ちたかった」とポツリと言うと、「距離を潰して相手のパンチを殺す作戦だった。後半、もっと攻めたかったが相手が上手かった。左ボディと右ストレートが一発ずつ効いた」と肩を落とした。

 今後について聞かれると「自分としては続けたいが、周りがどう思うか。会長やトレーナーの意見を聞いて決めたい」と話すにとどめた。 
守安竜也会長
 倉敷守安ジムの守安竜也会長は「距離を取って自分のボクシングをしてほしかったが…。採点に関しては問題ない。勝って良かった」話すと、「どこの団体とこだわらずに挑戦できれば」と世界挑戦を全力でサポートしていく。
福永宇宙(黒潮)
 この試合を観戦した日本スーパーバンタム級13位の福永宇宙(24=黒潮)は「すごいの一言。自分は昨年11月の試合で、相手(木元伸之介=角海老宝石)に距離を詰められて下がってしまった。しかし、阿久井選手はまったく動じずに勝負して上下の打ち分けや緩急をつけて戦っていた。すごく勉強になりました」と感想を語った。

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