ダブル世界戦調印式!

　31日に日本武道館で開催される"WBA世界バンタム級・スーパーフライ級ダブルタイトルマッチ"の調印式が29日、都内で執り行われた。
　スーパーフライ級タイトルマッチの承認が遅れていたが、先週末にWBAより正式承認を受け、関係者も安堵の表情で今日の調印式に望んでいた。
　調印式終了後、"日本武道館決戦"で覇権を争う亀田興毅(亀田)、デビッド・デラモラ(メキシコ)、ウーゴ・カサレ(メキシコ)、清水智信(金子)の4選手が、「31日の主役は俺だ!」と堂々の決意表明!

■WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(亀田)
　調印会場に入るなり王者・興毅は、得意の"メンチ切り"で挑戦者デラモラを挑発。　調印後に体調を尋ねられ興毅は「コンディションは最高!あとは31日に戦うだけ。全体的にレベルアップできたし、最高の試合になるだろう。今回は綺麗な形でKOします」とKO宣言。試合の見所に関しては「闘争心を前面に出し、震災の被災地に元気を届けたい」と想いを語り、挑戦者デラモラに対しては「ベストコンディションで向かってきて欲しい。しっかりと返り討ちにするから」と厳しいメッセージ送る。最後に興毅は「"夏休み最後の日"みんなが最高の1日になるよう、最高の試合をします」とファンに勝利を誓った。

■WBA世界同級7位デビッド・デラモラ(メキシコ)
　挑戦者デラモラは、王者・興毅のKO発言に「少しナーバスになっているが、コウキからタイトルを獲る!そのために万全のコンディションを作ってきた」と王座奪取宣言で返し、興毅の"メンチ切り"に「私を意識してのパフォーマンスでしょう(笑)。コウキの印象は特にないな」と余裕を窺わせる。意気込みを求められ「31日は、僕が素晴らしい選手だとリングで証明する。そしてタイトルをメキシコに持って帰るよ」とデラモラは冷静なコメントに終始した。

■WBA世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレ(メキシコ)
　5度目の防衛戦、4度目の来日となった王者カサレスは「コンディションは万全!4度目の日本で、初めての東京だが関係ない。相手が誰であろうと、31日はKOで王座を守る。今回の試合結果によるが、興毅VSデラモラの勝者と戦いたい」と"清水眼中に無し"とも取れる発言をし、世界3階級制覇に意欲。改めて清水対策に質問が及ぶと「相手によって少し作戦は変えるが、特にこれといって。だがシミズは良い選手。31日は難しい試合になるだろ。だけどKOを狙うよ。シミズ!日本武道館は"戦争"と思い、向かってきて欲しい。最高の試合をしよう!」と挑戦者にメッセージを送った。

■WBA世界フライ級4位・清水智信(金子)
　余裕の笑顔を浮かべる王者カサレスに挑戦者・清水は「ウエイトも問題ないし、体調も万全。カサレスは上手く、崩しにくい選手だが、自分のボクシングを貫けば、最後に結果はついてくる」と必勝を誓う。カサレスのKO宣言に対しては「ガムシャラに立ち向かい、倒されないようにします。31日は僕の集大成だと思っている。持てるすべてをカサレスにぶつけます。そして勝ちます!」と清水は、3度目の世界挑戦に懸ける胸の内を明かした。