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[試合後会見]2021.12.19

大熱戦! 西田凌佑vs大橋哲朗!

 WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチが19日、大阪・住吉区民センターで開催された「You will be the Champion11」のメインイベントで行われ、王者の西田凌佑(25=六島)と挑戦者で同級11位の大橋哲朗(23=真正)が激突した。

 関西で行われた2021年最後の興行で期待通りの熱戦を繰り広げた。
西田凌佑(六島)が初防衛に成功
 攻撃の幅の広さを見せた西田が大差判定勝ちを飾った。サウスポー同士の一戦は、西田がワンツー、右ボディを好打。大橋はブロックしてパンチを返すが、西田の右フックがジャッジに攻勢をアピールした。中盤になると西田は左ストレートをねじ込むとショートアッパーを決めるなどポイントを加点。大橋も回転力を活かした連打で反撃するが、西田が有効打で上回った。
強さを見せた
 チャンピオンの強さを示した西田は「(大橋選手は)スピードがあるので、強弱をつけた攻撃を意識した。ガードで受けすぎてしまうのは見栄えが悪い。倒したい気持ちが強く空回りしてしまった」と初防衛にもまずは反省点を挙げた。

 試合前に右手首を痛めたことを明かした西田は「負けられないというプレッシャーを感じた」と不安を抱えてのリングだったが終始、安定感のあるボクシングを見せた。

 「もっと練習して経験を積みたい」と語ると、「ジムから決められた試合を勝っていくだけ」と具体的な目標は掲げずさらなる精進を誓った。
左:名城信男氏
右:武市晃輔チーフトレーナー
 コンビを組む武市晃輔チーフトレーナーは「本人は『練習通りにいかなかった』と言っているが練習より良かったと思う。試合前から今日は勝ちを拾って反省しようと話していた。4ラウンド以降は安心して見ることができた」と愛弟子の出来に及第点を与えた。

 陣営によると、次戦は来年の夏頃を予定しているが、世界ランキングが上がりチャンスがくれば、海外での世界挑戦も視野に入れるとした。
最後まで挑戦者らしく攻めた
 一方、最後まで食い下がるも敗れた大橋だが「36分間(12ラウンド)楽しかった」と清々しい表情を見せた。「不利予想はわかっていたが、気持ちで負けたくなかった。相手はアマチュア仕込みの技術があり、上手かったが心が折れることなく戦えたと思う」と感想を語ると、「真正ジム2021年最後の試合を勝利できずに悔いは残るが、これからの成長につながる試合だったと思う。また、会長と練習して今度はベルトを巻きたい」と前を向いた。  
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