丸田陽七太vs日野僚! 後楽園ホールは大熱狂!

　日本フェザー級王者の丸田陽七太(24=森岡)が27日、後楽園ホールで開催された「DANGAN246」のメインイベントで同級7位の日野僚(31=川崎新田)を迎えて初防衛戦に臨んだ。

　チャンピオンカーニバルMVPを受賞した丸田と2度目のタイトル挑戦の日野が激突。渾身の打撃戦に会場の観客は興奮の坩堝(るつぼ)と化した!

　激戦を制した丸田が王者の力を示した!丸田は、相手のワイルドな攻撃をボディワークでかわすと右ストレートを好打。3回に右アッパーでダウンを奪うと5回にも右フックから連打で倒した。前半終了時の公開採点は48-45×2、49-44×1で丸田がリード。丸田の遠い距離からの攻撃に守勢を強いられていたサウスポー日野だが、パンチを打ちながら体を密着させると8回にボディ攻撃から連打で猛追。しかし、丸田も強気に打ち返した。最終10回も日野は右フックで膝を揺らしたが丸田も最後まで右を強振し譲らなかった。

　囲み取材に応じた丸田は「勝ったから良かったが、自分本来の動きではなかった。日野選手はやりずらかった。倒してやろうと力んでしまった。体がほぐれてきたところでダウンを奪ったことでまた力が入ってしまった。もっと足を動かさないといけない」と快勝にも満足することはなかった。

　会見に同席した森岡和則会長は「陽七太と同じ意見。ただ、序盤に倒すのではなく判定で勝てたことが収穫」と感想を語った。

　11月19日付でフェザー級アジア2冠王者の清水聡(35=大橋)がWBOアジアパシフィック王座を返上した。現在、丸田はWBO-AP同級1位につけている。森岡会長は「チャンスがあるなら獲らせたい」と、阿部との一戦を日本王座とWBOアジアパシフィック王座を掛けた一戦になる可能性も示した。

　丸田は「海外で大きな試合が決まったらそっちでいいし、阿部選手と決まったら集中したい」と語った。

　試合後には、セミファイナルで丸田への挑戦権を獲得した日本フェザー級2位の阿部麗也(28=KG大和)がリングに上がった。マイクを握った阿部は「予想通りに丸田チャンプが勝ってくれた。今日の試合を見て確信しました。次は阿部さんがチャンピオンになります!」と堂々と勝利宣言。会場を盛り上げた。

　しかし、続けてマイクを握った丸田は「今日の自分の出来で勝てると思ってくれたのなら(自分の実力はこんなものではないので)うれしいですね」とやり返し、さらに会場をヒートアップさせた。

　毎年、フェザー級のチャンピオンカーニバルは面白い!2022年は丸田と阿部の戦いから目が離せない!