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[試合後談話]2021.11.21

1000人が見た! 山口県で熱戦!

 宇部ボクシング&フィットネススクール主催の「BOX-3 REVIVE」が21日、山口県山口市のKDDI維新ホールで行われ、全9試合で熱戦が繰り広げられた。今年7月にオープンした2000人収容の会場に1000人が詰めかけて盛り上がりを見せた。

 メインイベント56.0kg契約6回戦では前村隆気(24=宇部)とベジータ石川(35=折尾)が激突。この日は、西部日本地区に所属するボクサーたちが熱いファイトを繰り広げた。
「これからも精進していく」
 初回から前村が積極的に攻めると2回に右オーバーハンドでダウンを先取。3回には左フックで効かせると右で追撃しダウンを追加。4回に左フックで豪快に倒した。

 メインイベンターの役割を果たした前村は「力んでしまったのと攻めきれなかったので出来としては2割くらいだが、地元で協賛してもらった中での試合で重圧を感じていたので勝ててホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。

 今後の目標を聞かれた前村は「大きなことを言える実力ではないので、これからも一つずつ勝ち上がっていく」と飛躍を誓った。ジム頭の24歳前村が山口を盛り上げていく!
右:酒井貫多(宇部)が4勝目
 セミファイナル、バンタム級4回戦では酒井貫多(25=宇部)と中村良介(20=黒崎KANAO)が激突。左を突いてくる中村に対し、酒井はガードを固めながら左ボディを突き刺しペースを掌握。3回に左フックでダウンを奪うと最後まで攻撃の手を緩めなかった。
「地道に勝っていく」
 移籍初戦を勝利した酒井は「前に出てこられたら相手のペースになるので、アグレッシブに攻めた。フェイントを仕掛けたら引っかかったので左フックが当たるなと思った。落ち着いて試合ができたし勝ったので100点です!」と満面の笑みを浮かべた。

 家庭の事情があり、角海老宝石ジムから地元の山口県に戻りボクシングを続けた酒井。「初めての地元での試合で緊張していたが、前日に以前教えてもらっていた奥村健太トレーナーと田部井要トレーナーから激励の電話があり吹っ切れた」と言うと、「角海老宝石ジム、自分のことを受けいれてくれた宇部ジムの上野会長、そして紹介してくれた青空西田さん(元ボクサー)には感謝してもしきれない」とここまでの道のりを振り返り感謝の気持ちを言葉にした。

 9戦目でB級に昇格した酒井は「ここまで長かった」と話すと、「自分と対戦した相手はランカーになったりどんどん上に行っている。上を目指して地道に頑張っていきたい」と拳を握りしめた。
初勝利した松尾亜生理(宇部)
 女子アトム級4回戦では松尾亜生理(19=宇部)と田中歩未(19=FUKUOKA)が拳を交えた。初回から積極的な攻撃を仕掛けた松尾がデビュー戦を勝利した。試合後に取材に応じた松尾は「楽しんでできた。嬉しすぎます!」と声を弾ませた。

 高校1年でボクシングを始めた松尾は高校2年でプロテストに合格。在学中のデビューを目指していたがコロナの影響でなかなか試合ができず高校卒業後の19歳でこの日を迎えた。

 松尾は「皆を感動させるようなボクサーになりたい」と目を輝かせた。
上野剛会長
 上野剛会長は「コロナ禍の中、これだけお客さんが来てくれて本当に嬉しい。不眠不休で頑張ってきたが明日からやっと寝ることができる」とイベントの成功に安堵すると、「選手のために最低でも年に1回は開催して山口県を盛り上げていきたい」と言葉に力を込めた。

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