第1回 LA FIESTA DEL DIAMANTE

　第1回「LA FIESTA DEL DIAMANTE.1 」興行が21日、堺市産業振興センターで開催された。この日は、男子5試合と女子1試合の計6試合が行われた。赤コーナーを陣取ったディアマンテジムの6選手達と対戦した青コーナーの選手リストを見ると、北海道や九州の選手らも名を連ねていた。

　リングサイドからは前WBO女子スーパーフライ級世界チャンピオンの奥田朋子(泉北)が選手達にエールを送り、ディアマンテの初興行に華を添えた。

　48.5kg契約4回戦で下野有香(YuKO)から判定勝利を挙げた吉川梨優那について「あれだけ動けるのは、実践力があるから」と、一見の価値ありと唸らせた吉川の華麗な足捌きを称えた。今年6月に世界王座を吉田実代(三迫)に奪い返された奥田だが、再起に向けてトレーニング中。世界王座奪還に期待したい。

　この日、唯一の女子戦で技術力の高さと安定感のあるボクシングを披露した吉川は、やや緊張気味だったが、「来たパンチを足でかわす練習をしてきたが、それができてよかった。フックとアッパーをカウンターで出せてよかった」とトレーニングの成果に手応えを感じていた。ただ、途中ダウンを奪いつつも判定決着となったことには、「KOで倒したかったが、倒しきれなかったので、次はKOで勝ちたい」と悔しさもにじませた。今後に関しては「日本チャンピオンを目指します」と来年に向けて力強く王座奪取を誓った。

　強烈な右ストレートで、会場に集まった多くのファンにボクシングの魅力をアピールした福濱統我(ディアマンテ)は、プロデビュー戦を47秒で終えると「最初めちゃめちゃ緊張してたけど、リングに入った瞬間吹っ切れて。自分を出してやろうと思って、結構いけましたね。右ストレートも狙ってました」と満面の笑みで試合を振り返った。

　試合会場の外で試合後の取材に応じてくれた安村綺麗(ディアマンテ)は勝ちコメ動画の撮影のために真っ赤のチームTシャツを脱いでくれた。「1ラウンドでデビュー戦を飾らせてもらってけど、まだまだレベル低いんで、もっとレベルを上げて新人王に殴り込みをかけさせてもらうのでよろしく」とまずは、新人選手の登竜門を目指すとした。