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[立ち話]2021.10.25

大橋秀行「自分がドキドキする試合を!」

 大橋ジム主催の「フェニックスバトル」は昨年7月にコロナ禍以降、後楽園ホールで最初に興行を再開。その後、1年間で10回というハイペースで開催された。通常、ジムの自主興行は3ヶ月に1度のペースなのでいかに多いかはわかるだろう。

 興行再開後の「フェニックスバトル」は毎回、ファンの度肝を抜く好カードを惜しげもなく提供し、期待通りの名勝負が繰り広げられている。10月19日(火)には平岡アンディ(25=大橋)と佐々木尽(20=八王子中屋)による日本&WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦、OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ、中嶋一輝(28=大橋)対栗原慶太(28=一力)のダブルタイトル戦を開催した。

 11月11日(木)にはWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦、井上拓真(25=大橋)対和氣慎吾(34=FLARE山上)とこれでもかとビッグファイトを出してくる。イベントを手掛ける大橋秀行会長に話を聞いた。
「お客さんが面白いと思う試合を見せたい」
 大橋会長は、「俺もボクシングファンだから。俺がドキドキする試合でないと、お客さんは絶対に面白くない」。「ピンチはチャンスじゃないけど、コロナの影響で対戦カードが限られる中、必然的にそうなった」と好カード連発の理由を明かした。大橋会長自らがタイトルマッチのマッチメークを決めているという。「毎回、興行が終わるとドキドキで疲れてしまって…」とプロモーターとしての心情を口にした。
フェニックスバトルで躍進した小畑武尊(ダッシュ東保)
 「フェニックスバトル」では、大橋ジムに所属する選手以外での試合も組まれていて地方ジム所属の選手の活躍が目立つ。今年3月に日本ユース・ウェルター級王者の小畑武尊(23=ダッシュ東保)は大分県のジム所属、湊義生(23=JM加古川拳)は兵庫県加古川市から参戦している。
 「地方のジムの選手にもチャンスを与えて育てていければ」と、大橋会長は活性化にも力を入れている。
桑原拓の復活に期待
 これほどの"ガチンコ"マッチメークなので大橋ジムの全勝というわけにはいかない。大橋ジム所属選手の成績は、昨年の7月からフェニックスバトルにおいてタイトルマッチ、メインイベントに出場した選手の成績をまとめると、14戦9勝(5KO)4敗1分。大きく勝ち越しているが、ベルトを獲ることができなかった試合もある。

  負けることを恐れない

 「負けることも育てることなんですよ」と、大橋会長はキッパリと言った。「勝つことに越したことはない。ただ、負けることで学ぶことが大きい」。デビューから期待を寄せている桑原拓(26)は、7月21日(水)に日本フライ級王者のユーリ阿久井政悟(26=倉敷守安)に挑戦。初回にダウンを奪われる苦しい立ち上がりとなったが、持ち前のスピードで挽回しつつも10回TKO負けで涙を呑んだ。「もちろん勝つつもりで挑戦させたが、得るものが大きかった。最終ラウンドまでポイントで競っていたし、最後の残り何秒まで勝負をかけにいった。最後は倒されたが良い試合だった。彼は、これから強くなる。ここからが男の見せ所」と今後の桑原に期待を寄せた。
「違う色に輝いていけばいい」
 続けて「ボクサーは誰でも、井上尚弥のようになりたい。でも、全員が井上尚弥になれるわけではない。尚弥のように金色に輝けないのであれば、一枚一枚特色のあるステンドグラスのように違う色で輝いていくしかない」。

 「現役時代、自分も金色に輝きたかったが負けたのだから違う色になるしかなかった。それは八重樫(八重樫東)もそうだった。うちのジムの選手は負けることを恐れていない。負けてからがボクシング」と自身の経験を踏まえてボクサーの育成術を明かしてくれた。
「これからも好カードを出していく」
 現役時代、「150年にひとりの天才」の触れ込みで鳴り物入りでデビューした大橋会長は、デビュー3戦目で元日本王者を初回KO勝ちし順調にキャリアを重ねたが5戦目で後の世界王者の金奉準(韓国)に判定負けで初黒星を喫した。しかし、再起戦で日本王座を獲得。7戦目で敵地韓国で世界王者の張正九(韓国)に挑戦。タイトルを15度防衛した張には2度敗れたが、諦めることなく3度目の世界挑戦で崔斬煥(韓国)に9回KO勝ちしついにタイトル奪取に成功し、国内ジム所属の世界挑戦連続失敗記録「21」を止めたのだ。デビューからハードマッチメークで負けることもあったが、その度に立ち上がり栄光を手にした。

 奇しくも31年前の10月25日は、大橋会長がリカルド・ロペス(メキシコ)に敗れてWBC世界ミニマム級王座を失った日だ。ロペスはその後、22度の防衛に成功し世界2階級制覇を成し遂げた後、無敗のままで引退した伝説のボクサーとなった。大橋会長はロペスにタイトルを奪われた後、2年後にWBA世界ミニマム級王座を獲得して見事な復活を遂げたのだ。

 大橋会長がこれからの「フェニックスバトル」をどのように仕掛けていくのか。次の「ドキドキ」が楽しみだ。

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