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[試合後会見]2021.10.20

第4代日本ユース・バンタム級王者が決定!

 日本ユース・バンタム級王座決定戦が20日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド.130」のメインイベントで行われ、日本バンタム級12位の田井宜広(たい・たかひろ/23=RST)と同級16位の富施郁哉(23=ワタナベ)が新王者の座を争った。

 姫路から乗り込んできた田井が4戦目でベルトを巻いたのか?それとも2度目の王座挑戦の富施が戴冠したのか――。
富施郁哉(ワタナベ)が新王者
 終始、冷静な試合運びを見せた富施が完勝した。スイッチしながら距離を探る田井に対し、富施は左カウンターを好打。中盤、ボディへの打ち合いでも押し負けず打ち勝つと、アッパーを織り交ぜた攻撃で攻め立て最後までペースを渡さなかった。
「ベルトはサラサラしている」
 「ベルトを触りましたがサラサラしていますね」。試合後の囲み会見で日本ユース王座のベルトに初めて触れて感想を語った。2017年8月に初代日本ユース王者が誕生してから4年2ヶ月目で4人目の日本ユースバンタム級王者が誕生した。
※初代が中川抹茶(角海老宝石→引退)、2代目が荒木哲(斉藤スポーツ)、3代目が石井渡士也(REBOOT.IBA)
「パンチを合わせることを意識した」
 「相手はスイッチしてくるが、気にせずに自分のボクシングを心掛けた。距離が遠かったが懐に入ってきたらパンチを合わせることを意識した」と試合を振り返ると、「全日本新人王を獲得してからタイトルを獲っていなかったのでこれで箔が付く」と笑顔を見せた。
バンタム級でさらに上を目指す!
 コンビを組む町田主計トレーナー(47)は「これまでジャンプするようなステップだったが、試合の10日前に重心を落としてバランスを矯正したらしっくりきたようで、それが試合でも上手くハマった」と勝因を挙げた。

 田井を撃破し、日本王座挑戦圏内の12位以内にランクされることが濃厚だ。日本王座への期待がかかる中、富施は「ジムに決められた試合を確実に勝っていくだけ」と謙虚に語った。

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