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[試合後談話]2021.10.15

江畑佳代子がラストファイトで魅せた!

 元WBO(世界ボクシング機構)女子ミニマム級王者の江畑佳代子(45=ワタナベ)が15日、後楽園ホールで開催された「Victoriva.7」のメインイベントに出場。48.3s契約6回戦で元WBO世界アトム級王者の池山直(52=フュチュール)と拳を交えた。

 この試合が最後と決めてリングに上がった江畑は全盛期を思わせる動きを見せた。
江畑佳代子(ワタナベ)が勝利
 戦前、「自分のボクシングを見せたい」と語っていた江畑がテクニックを見せて勝ち切った。前に出てくる池山に対し、江畑は距離を取りながら右カウンターをヒット。打ち合いに持ち込みたい池山を上手くいなすと足を使いながらワンツーを決めてポイントを加点した。池山も諦めずグイグイと攻め込んだが、江畑は最終6回に右ストレートでダウンを奪い判定勝ちした。最後まで拳を振るった両者に試合終了後、盛大な拍手が送られた。
感謝の気持ちを言葉にした
 試合後にリング上でマイクを握った江畑は「最後の試合を勝って締めくくることができて良かった。試合を許可してくれた会長や関係者、そして45歳まで試合をさせてくれた母に感謝したい。池山さん、試合を受けてくださってありがとうございました」と挨拶した。そのまま引退セレモニーが行われ、10カウントのゴングが打ち鳴らされた。
「キツい試合だった」
 試合後に電話取材に応じた江畑は「池山さんはパンチへの回避の仕方や距離の潰し方が上手かった。3ラウンドからスタミナが切れてしんどかった。ただ、後半は粗い動きをしてくると思ったので、丁寧にフェイントをかけながら戦ったら右が上手く当たった」と振り返ると「池山さんが相手だからこそこういう試合ができた。本当に感謝しています」と拳を交えた池山への思いを語った。
ボクシングをやり切った
 「やり切りました! 最高です!」と22年間のボクシング人生に満足しているようだった。
「太らないように」と今後も週3ペースでジムワークを続けながら後輩ボクサーに求められたらアドバイスもするという。
お疲れさまでした
 6度目の挑戦で念願の世界のベルトを巻いた遅咲きボクサー江畑佳代子。優しい性格と真面目に練習に取り組む姿に多くの後輩ボクサーから慕われた。

 最後の最後まで格好良い姿を見せてリングを去った。江畑選手、現役生活おつかれさまでした。

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