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[前日計量]2021.10.1

田村亮一vs久我勇作! 3度目の対決!

 日本スーパーバンタム級挑戦者決定戦の前日計量が1日、都内のホテルで行われ、同級1位の田村亮一(34=JB SPORTS)と同級2位の久我勇作(30=ワタナベ)が秤に乗った。

 両者は、10月2日(土)に後楽園ホールで開催される「第606回ダイナミックグローブ」のセミファイナルで来年のチャンピオンカーニバル出場を掛けて激突する。

 これまで2017年7月と2019年5月にタイトルマッチで拳を交えて、いずれも久我が判定勝ちしている。計量後に電話取材に応じた2人は試合への思いを語った。
「最初から攻める」
 第42代日本同級王者の田村はリミットちょうどの55.3sでパスした。「自分でも思うし周りからも言われるが本当にコンディションが良い」と仕上がりの良さを強調した。

 「(久我戦の)1戦目も2戦目も前半に落ち着いて戦ったことで相手に勢いづかせてポイントを取られてしまった。途中から打ち合いに応じて効いたパンチはないが、点差が開いてしまった。2度負けているが苦手意識はない」とキッパリと言うと、「今回は8ラウンドしかないので最初から攻めて全部ポイントを取りにいく」と先制攻撃から豊富なスタミナを活かし押し切るつもりだ。
「久我選手に勝つことだけを考えている」
 「初戦は久我選手がチャンピオンの時に自分を指名してきた。2戦目は自分が王座決定戦でチャンピオンになり初防衛戦で指名挑戦者として迎えた。そして今回は挑戦者決定戦で戦うことになっただけ。自分が彼と戦いたいという意思よりもトーナメントで当たっているようなもの」と話したが「同じ相手に3回も負けるわけにはいかない」と言葉に力を込めた。

同じ相手に3回も負けるわけにはいかない

 2019年9月に現日本王者の古橋岳也(33=川崎新田)との挑戦者決定戦で敗れた田村だが、その後連勝しトップコンテンダーに再浮上してきた。ここを勝って古橋へのリベンジを狙うのかと思いきや「先のことは考えていない。久我選手と3回も戦うチャンスが来たから勝つだけ。とにかく勝つ」と目の前のライバル撃破に全力を注ぐ。
「楽な相手ではない」
 一方、第40代と第43代日本同級王者の久我もリミットちょうどの55.3sを測定した。「まさか自分が出られるとは思わなかった」と再起戦で挑戦者決定戦のチャンスを掴んだ久我は「古橋選手と再び戦うための最短ルート」とここを勝って古橋へのリベンジマッチに進むつもりだ。

 田村にはこれまで2度勝利しているが「楽に勝てた相手ではない。次を見ていたら足元をすくわれる。気持ちが強いので飲まれずに戦う」と気を引き締めていた。
「今回こそ倒す」
 古橋戦を経てディフェンス面の強化に努めてきたという久我は「以前にはなかった動きを見せたい。向こうは3度目で勝つつもりだろうが、こっちも判定勝ちが続いているので3度目の正直で倒し切る」とKO決着を約束した。 

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