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[試合後談話]2021.9.19

大阪でクリンチなしの激戦!

 日本ミドル級14位の中田勝浩(30=井岡弘樹)と友松藍(27=ワタナベ)が19日(日)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「CHAMP FIGHT.11」メインイベント、ミドル級6回戦で対戦した。

 2020年全日本新人王獲得後、初戦を迎えた中田と3戦目で日本ランク入りを目指す友松が激戦を繰り広げた。
中田勝浩(井岡弘樹)が判定勝ち
 序盤は、友松のコンビネーションに苦しめられた中田だが、ジャブを軸に組み立てると右アッパーをヒットし反撃。両者とも最後まで力を振り絞りパンチを繰り出した。ジャッジに委ねられた採点は中田を支持した。
「これからも勝っていくだけ」
 試合後に取材に応じた中田は「ジャブが当たったのでこのまま行こうと思った。安全運転してしまった。相手のパンチが効いた場面もあった。勝つことができてホッとしている」と辛勝に安堵の表情を浮かべた。

 デビューから7戦全勝(4KO)とした中田は「これからも決められた試合を勝っていくだけ」と精進していく。
右:三尾翔(グリーンツダ)が6勝目
 セミファイナルではフェザー級6回戦で三尾翔(23=グリーンツダ)と星本浩史(33=進光)が激突。立ち上がりからアグレッシブに攻めた三尾は2回にボディ攻撃で動きを止めると右でダウンを先取。再開後パンチをまとめてフィニッシュした。

 鮮やかなKO勝ちを飾った三尾は「相手は打たれ強いと聞いていたのでボディから攻めていく作戦だった。理想通りに進めることができた。良い勝ち方ができて良かった」と声を弾ませた。

三尾翔(グリーンツダ)に注目!

 A級(8回戦)昇格に王手をかけた三尾は「次戦もしっかりと勝ってA級に上がって強い選手に挑んでいきたい」と飛躍を誓った。
左:ぬきてるみ(井岡弘樹)が勝利
 OPBF東洋太平洋女子スーパーフライ級王者のぬきてるみ(32=井岡弘樹)は女子バンタム級8回戦で日本女子フライ級1位の佐山万里菜(33=ワタナベ)と拳を交えた。序盤からぬきが、左フックで顔を弾くと上下に打ち分けポイントを加点。ジャブを飛ばす佐山に対し、ぬきは力強いパンチで最後までペースを維持した。

 約2年4ヶ月ぶりの試合を勝利したぬきは「これまで右に頼るボクシングだったので今日は左を意識して戦った。倒し切れない点など反省点はあるがまずまず良かったと思う」と笑顔を見せた。

 「今日の内容ではまだ世界なんて言わないが」と前置きした上で「チャンスが来たらつぎこそは獲りたい」と4度目の世界挑戦を目指す。
左:井岡弘樹会長 右:本石昌也会長
 この日は、井岡弘樹ジムとグリーンツダジムによる共同プロモートでイベントが行われた。全試合終了後に取材に応じた井岡弘樹会長は「若い選手が盛り上げてくれて良い興行になった」と話した。

 本石昌也会長は「タイトルマッチなど大きな試合はなかったが、若手選手の底上げとなる興行ができたと思う。今後もこのような興行の機会を作っていきたい」と若手ボクサー育成に全力を注ぐ。

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