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[試合後会見]2021.8.8

枚方の陣! 奥本貴之vs仁平宗忍

 元日本スーパーフライ級王者の奥本貴之(29=グリーンツダ)と同級12位の仁平宗忍(27=ワタナベ)が8日、大阪・枚方市総合体育館で開催された「CRASH BOXING.23」のメインイベント、53.0kg契約8回戦で対戦した。
 5年ぶりの再戦、勝利の女神が微笑んだのは――。
再起に成功した
 サウスポー奥本がスピードを活かした攻撃で仁平を返り討ちにした。序盤から奥本はサイドに回り込んで左ストレートをねじ込みペースを掌握。前に出てくる仁平の打ち終わりを狙いポイントをピックアップした。6回、仁平は右ボディで反撃したが、奥本は最後までパフォーマンスを落とすことなく判定勝ちした。
「王者に返り咲く!」
 試合後にマイクを握った奥本は「久しぶりの勝利だが内容は悪かった。チャンピオンに返り咲くために一から出直します」と反省の言葉が並んだ。

 囲み取材に応じた奥本は「負けられない思いが強くて、安全運転をし過ぎてしまった。倒しに行く根性がなかった」と猛省すると、「次戦は満点の試合を見せたい」と飛躍を誓った。
左:前田稔輝(グリーンツダ)が勝利
 セミファイナルでは、60.0kg契約6回戦で日本フェザー級12位の前田稔輝(24=グリーンツダ)と東祐也(21=畠山)が拳を交えた。前に出てくる東に対し、サウスポー前田は左ストレートを痛打すると、東の力強いパンチにも冷静に反応。上下に打ち分けて完勝した。
「倒したかった」
 デビューから8連勝した前田だが「前回の試合が判定勝ちだったので、今回こそはしっかりと倒したかった。相手のラフファイトに上手く対応できなかった。パンチは見切っていたがつなげることができなかった。今のレベルでは上に通用しないのでしっかりと鍛え直す」と厳しい表情を見せた。
 豪快なKOとはいかなかったが、ガッツのあるファイターとの試合で経験を積んだ。
柴田尊文(グリーンツダ)がデビュー戦を勝利
 第5試合スーパーライト級8回戦では、アマチュア54戦30勝(13RSC)16敗の柴田尊文(22=グリーンツダ)が二熊亮成(27=平仲)を相手にデビュー戦に臨んだ。柴田は、ブロックで相手の攻撃を遮断するとプレスをかけて攻勢。中盤にはボディ攻撃も織り交ぜて初勝利した。

 柴田は「初めて6ラウンドでの試合でペース配分の面では良かったが、倒しに行けなかった。最後まで相手の目が死んでいなかった。ただ、会長の言うことはしっかりと聞くことができたと思う」と試合を振り返った。

 会見に同席した本石昌也会長は「思い描いた内容ではなかったが、コロナのこのような状況で結果を残してくれてホッとしている。奥本と前田に関しては勝負どころで決めることができなかった。今日は厳しい評価です」と総括した。
 「奥本はキャリアがあるのでチャンスがあればタイトルマッチに挑ませたい。前田はキャリア不足を露呈したので、そろそろタイトル戦をアピールする内容を見せてほしい」と今後に期待した。

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