東西ホープがユース王座をかけて激突!

　日本ユース・スーパーフライ級王座決定戦の前日計量が7日、東京大田区の牧田総合病院で行われ、中垣龍汰朗(21=大橋)と花田歩夢(19=神拳阪神)が会場に姿を現した。

　試合は、明日の8日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.78」のメインイベントで行われる。計量後にオンライン会見に臨んだ両者は、勝利に絶対の自信を示した。

　「レベルアップしながら良い調整ができた」と話した中垣はリミットちょうどの52.1kgでクリアした。プロ転向後3戦目で初のメインイベンター、そして初のタイトル戦に挑む。中垣は「期待に見合うだけの実力はあると思っている。駆け引きの中で集中力を切らさず、どんな展開になっても上回れるように準備してきた。ベストを尽くしてユース王者になります」とキッパリと言い切った。

　この試合に向けて「身長やファイトスタイルが似ている」と、同時期に入門した松本圭佑(21=大橋)とのマスボクシングで調整してきた。中垣は「持ち味であるスピードとテクニックを活かしてペース配分に気をつけながら戦う。派手に倒そうとはせずに試合を楽しんで勝つ」と自然体でリングに上がる。

　一方、関西から乗り込んできた花田もリミットちょうどの52.1�sを測定した。中学生の時に元世界王者で無敗のままリングを去った伝説のボクサー、リカルド・ロぺス(メキシコ)の試合動画を見て「こんなボクサーがいるんだ!」と感動すると、高校在学中の15歳で単身メキシコに渡り16歳でプロデビューを果たした。

　メキシコで4戦4勝(3KO)の成績を残した花田だが「このままメキシコにいても人脈がないと、世界王者になるのに何年もかかる」と日本に帰国し10歳の時にボクシングを始めた神拳阪神ジムに再入門。日本のリングで2勝(1KO)してユース王座戦に出場する

　花田は「年齢が近いし、早く倒しておきたかった」と以前から中垣のことを意識していたと明かすと「スピードもタイミングも自分の方が上。メキシコ仕込みのボディブローを見せたい。この試合はひとつの山場なのでしっかりと勝って次につなげたい」と必勝を誓った。