WBCバンタム級タイトルマッチでドネアの左が爆発!

　幾度となる延期、中止を繰り返していたWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級タイトルマッチが、29日(日本時間30日)に開催。米国・カリフォルニア州カーソンのディニティ・ヘルス・スポーツ・パークで王者ノルディ・ウバーリ(34=フランス)と、挑戦者で元5階級制覇王者ノニト・ドネア(38=米)がPBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)のリングで拳を交えた。

　試合開始と同時にリズムに乗ってジャブを繰り出すサウスポーのウバーリに対し、ドネアは右ストレートをボディに突き刺した。2回も積極的に攻めるウバーリだったが3回、タイミングを狙っていたドネアが左フックを炸裂させダウンを奪う。再開後に追撃したドネアは、ラウンド終了のゴングとほぼ同時に左フックをカウンターで撃ち抜きウバーリを再びキャンバスに沈めた。レフェリーがフラつくウバーリに試合続行を認めるも、4回に再び攻め込んだドネアはロープ際に詰めて左右を痛打、そして最後に左アッパーを決めて3度目のダウンを奪いレフェリーストップ。ドネアが4回1分52秒で世界王座に復活した。

　全盛期を思わせる左フックで完勝、バンタム級世界戦線を俄然盛り上げるドネアの戦績は47戦41勝(27KO)6敗。初敗北となりベルトも失ったウバーリは18戦17勝(12KO)1敗とした。