ミドル級アジア最強の座は?

　今月6日(土)、後楽園ホールで開催される東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ、王者・佐藤幸治(帝拳)vs挑戦者・氏家福太郎(新日本木村)の一戦。
　09年12月の東洋王座復権から2度の防衛を果たした王者・佐藤にとって、この一戦はミドル級アジア最強を証明し、世界再挑戦の準備に入る重要な戦いとなる。
　一方、今年2月に日本王者・淵上に8回TKOで敗れた氏家は、復帰初戦が東洋王座挑戦。自身の復活をこの大舞台で見せつけたいところだ。
　重厚な打撃戦が予想される東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ。決戦を目前に控えた王者と挑戦者が、ボクシングモバイルに意気込みを語った。

東洋太平洋ミドル級王者
佐藤 幸治(帝拳)
■3度目の防衛戦であり、久しぶりの日本人対決ですが。
佐藤　日本人との対戦だからといって、特に気負う部分はありません。東洋タイトルを守り、世界挑戦のチャンスをもう一度掴めるような戦いを心掛けます。

■挑戦者とはどんな戦いを予想しますか。
佐藤　氏家選手とはこれまでに何回もスパーをしていますので、お互いに手の内が判っている部分もある。ですが実際のリングはスパーとは違うし、激しい打ち合いになるんじゃないでしょうか。楽しみです。

■氏家選手にメッセージを。
佐藤　氏家選手、8月6日は良い試合をしましょう!

挑戦者・東洋同級9位
氏家 福太郎(新日本木村)
■復帰戦がタイトルマッチ。意気込みを。
氏家　毎回思うことですが、タイトルは"誰と戦うか?"が重要。日本人は"佐藤幸治"と試合ができない状況にある。恐らく今回が日本人ラストになるんじゃないでしょうか。佐藤さんが無理に日本人と戦う必要もないし、世界に進んで行く存在だと思う。そんな中で僕を選んでくれて幸せです!どちらにしても、日本人最後の相手に相応しいよう頑張ります!　

■王者とはどんな戦いを予想しますか。
氏家　近づくしかない。ミドルからロングレンジにかけては、僕の勝率が低くなる。逆に距離が近づけば近づくほど、勝率は上がると思う。僕は懐に入り込まないと。佐藤選手は動かないことが特徴になっているが、そこがウィークポイントでもある。僕が勝つには、佐藤選手に近づけるかがカギになるでしょう。

■佐藤選手にメッセージを。
氏家　まずは試合を受けて頂きありがとうございます。最強である佐藤幸治さんと戦えることを楽しみにしております。リングの上では最強でいて下さい。そして、最強と拳を交えることを誇りに思います。僕は120パーセントの力を出し、最高の"閃き"が降りてくると信じ、勝ちに行きます!

　今回のタイトルマッチ、王者・佐藤が「アジアの大砲」と呼称される豪腕で、挑戦者を打ち砕くのか。それとも「策士」氏家が、秘策を用いてタイトルを奪うのか。8月6日、ミドル級アジア最強を掴むのは…。

■東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ12回戦
王者・佐藤幸治(帝拳)vs挑戦者・氏家福太郎(新日本木村)
■日時:8月6日(土)
■会場:後楽園ホール
■お問い合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667　新日本木村ジムTEL.03-3336-7161